Data Loss Prevention製品市場が急拡大――IDC調査

国内のDLP市場は年率25.6%ペースでの拡大が見込まれるという。

» 2012年10月31日 13時54分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは10月31日、Data Loss Prevention(DLP、情報漏えい対策)製品市場に関する調査結果を発表した。2011年の市場規模は前年比53.2%増の29億円で、2016年までに年平均25.6%で拡大し、90億円に拡大すると予測している。

 2011年は、標的型攻撃などによる情報漏えい事件の増加を受けて、ソフトウェアベースのソリューションを中心に需要が高まったという。今後も標的型攻撃やモバイルデバイスの利用増大に伴う情報漏えいリスクを懸念して、市場拡大が見込まれるという。

 同社が今年2月に実施したユーザー調査結果では「導入済み」もしくは「導入検討中」企業の6割が予算を導入の課題として挙げ、導入の費用と作業の手間が市場拡大の阻害要因になっているという。現時点では予算の問題から部分導入を検討する企業が多く、今後は企業の全データ保護対策の一環として全社展開する場合の拡張性などが課題になるとしている。

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