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» 2012年11月05日 11時11分 UPDATE

IBM New Era of Computing Forum Report:5つの軸でITとビジネスを強化 みずほ情報総研

みずほ情報総研の井上社長がマルチデバイス対応など自社のIT化の事例を紹介した。

[伏見学,ITmedia]

 日本IBMは10月31日、最新のシステム製品などをアピールするセミナーイベント「IBM New Era of Computing Forum」を開催した。特別講演ではみずほ情報総研の井上直美社長が登壇。自社のITに対する取り組みを紹介した。

みずほ情報総研の井上直美社長 みずほ情報総研の井上直美社長

 同社は「マルチデバイス」「エンタープライズソーシャル」「ビッグデータ」「クラウド」「アナリティクス」という5つの軸で社内のIT化を推進、実際に成果を生み出しているという。マルチデバイスでは、社員にiPadを配布し、会議のペーパーレス化などを実現する。加えて、社内業務にもタブレット端末の活用が広がっている。例えば、井上氏は海外出張にもタブレットを持参。メールやスケジュールの確認はもちろんのこと、現在はシンクライアントで社内システムにアクセスできるようにしたことで、稟議承認などをいつでもどこからでも行えるようになった。

 エンタープライズソーシャルに関しては、社内コミュニケーションの活性化や技術の共有を目的に、社内SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を構築、昨年2月に100人ほどの少人数でスタートした。現在は全社員が活用し、SNS内にグループが260個もあるという。「人と人とがつながり、横の連携によって知恵が伝搬することが重要だ」と井上氏は強調する。

 これまでは、どの社員がどんな仕事をしているかが分かりにくかったため、例えば、外部からのある問い合わせに対して内線がたらい回しにされるケースも多々あった。また、社員が作成した報告書を上司が最終的にチェックするまでに数日から数週間かかっていた。今では、資料や問い合わせをSNSにアップするとすぐに全社員が確認し、リアルタイムに情報の伝達が可能になったという。

 クラウドについて、同社では過去の試行錯誤やノウハウを活用して、プライベートクラウドによるグループ全体のクラウド基盤を整備している。そのメリットとして、顧客にとってはITコストが下がり、スピードが速くなり、運用負荷が軽減といったものがあるという。

 こうした取り組みに対し共通するのは、「現実のビジネスにITを結び付けていくのがいかに大事かということだ」と井上氏は述べる。

 調査会社のガートナーが行ったCIO(最高情報責任者)調査によると、2010年は業務プロセス改善やコスト削減などITに関する問題意識があったものの、2011年以降は企業成長やマーケットの拡大、収益性など、経営そのものへの関心事が高まっている。その背景として、今までは長らくIT部門で働いてきた人材がCIOになっていたが、最近では業務や企画出身のCIOが増えていることが挙げられる。「それが問題意識の変化として表れている。ITは専門分野から経営そのものに広がってきているのだ」と井上氏は力を込めた。

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