日本HP、VMware環境に特化したシンクライアント「HP t310 Zero Client」を発売

VMware Viewによる仮想環境に特化したシンクライアント製品を日本HPが発売する。米Teradiciの最新チップ「Tera2」の搭載で、従来モデルと比較して描画性能を大幅に向上させたという。

» 2012年11月05日 13時05分 公開
[ITmedia]
photo HP t310 Zero Client

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は11月5日、VMware Viewによる仮想環境に特化したシンクライアント製品「HP t310 Zero Client」を8日に発売すると発表した。米Teradiciの最新チップ「Tera2」の搭載で、Tera1を搭載した従来モデルと比較して描画性能を約5倍に向上させたという。価格は3万6540円。

 t310は、OSを搭載せずに仮想クライアント環境への接続に特化した“ゼロクライアント”方式を採用。プロセッサとして、VMware Viewなどが採用している画面転送プロトコル「PCoIP」の処理に特化したTera2を搭載した。専用のハードウェアでPCoIPを処理することで、3Dグラフィックなどのリッチコンテンツの再生や負荷の高いマルチメディア再生も余裕を持って行えるようになったという。

 1920×1200ドット(WUXGA)の2画面出力に対応するほか、1画面の場合は最大2560×1600ドットの出力が可能。医療や製造など、高解像度が求められる分野に向くという。また本体サイズを15(幅)×13(奥行き)センチと小型に抑え、省スペース性が求められる環境でも利用できるとしている。

 また同社は、同社製シンクライアント製品に電源を供給できる18.5インチモニタ「LE1852ms」も8日に発売する。シンクライアントとモニタの電源を一本化でき、配線を簡素化できるという。価格は1万9950円。

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