クライアント仮想化市場が急拡大、PC買い替えやXPからの移行がけん引役に

IDC Japanによれば、2012年の国内クライアント仮想化ソリューション市場は前年比51.4%増の3794億円に達する見通しだ。

» 2012年11月27日 13時29分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは11月27日、国内クライアント仮想化市場に関する分析結果を発表した。2012年のクライアント仮想化ソリューション市場は前年比51.4%増の3794億円規模となり、2016年には6666億円にまで拡大すると予測。2011年〜2016年の年間平均成長率を21.6%としている。

 法人向けクライアント端末における仮想化導入率は、2012年が20.2%になり、2016年には40.4%に到達すると同社はみる。2013年に法人向けPCの買い替えサイクルがピークを迎えるほか、2014年にはWindows XPのサポートが終了することがけん引役なるとし、PCなどのクライアント環境を再検討する企業の一部がシンクライアントやクライアント仮想化へ移行するという。

 また、クライアント仮想化ソフトウェア市場では2012年上半期の出荷ライセンス数が前年比35.2%増の60万ライセンスに到達、通年では前年比37.1%増の129万ライセンスになり、2016年には227万ライセンスまで増加すると予想する。2011年〜2016年の年間平均成長率は19.3%で、特にデスクトップ仮想化では38.7%と高い成長率で推移し、2016年にはクライアント仮想化の中で49.3%を占めるとみている。

 2012年上半期のシンクライアント専用端末の出荷台数は、前年比72.9%増の17万台、通期では前年比81.4%増の37万台を見込む。2016年は59万台でターミナルクライアントやシンクライアント化端末と合わせると68万台超になるという。2011年〜2016年の年間平均成長率は18.7%と予測する。

国内法人向けクライアント仮想化市場 導入率予測、2011年〜2016年(出典:IDC Japan)

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