2012年はFacebook攻撃とAndroidマルウェアの年――Sophos報告書

2012年のセキュリティ動向を総括するSophosの報告書は、2012年を「新しいプラットフォームと現代型マルウェアの年」だったと位置付けた。

» 2012年12月05日 07時37分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 セキュリティ企業の英Sophosは12月4日、2012年のセキュリティ動向を総括する報告書を発表し、同年を「新しいプラットフォームと現代型マルウェアの年だった」と位置付けた。

 報告書によると、2012年はFacebookやTwitter、Pinterestなどのプラットフォームを悪用したソーシャルエンジニアリング攻撃が相次いで発生。一方、マルウェアにとってはAndroidが「現代の最大の標的」になったと述べ、52.2%という市場シェア(米国の9月の統計)は「マルウェア作者にとって抗しがたい」と指摘した。

 過去のマルウェアがWeb経由の攻撃を通じて復活する例も目立った。こうした攻撃の80%はWebサイトのリダイレクトによるもので、攻撃の踏み台にされるサイトは、ハッキングされた正規サイトが大半を占めるという。

 国・地域別に危険度を比較すると、マルウェアに攻撃されたPCの比率が高かったのはインドネシアの23.54%を筆頭に、中国(21.26%)、タイ(20.78%)の順だった。一方、マルウェア攻撃の比率が低く安全度が高い国は、ノルウェー(1.81%)、スウェーデン(2.59%)に続き、日本は2.63%で3位だった。

 2013年はあらゆる規模の組織が、私物端末の業務利用(BYOD)とクラウドの普及に伴うセキュリティ問題への対応を迫られるだろうと予想している。

変更履歴……Sophos社のレポートに修正がありましたため、マルウェアに攻撃されたPCの比率が高かった国・地域別ランキングの記述を変更しています。

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