FRBにサイバー攻撃、米銀行の幹部情報が流出

米連邦準備理事会(FRB)は、「Webサイトベンダー製品の一時的な脆弱性」が悪用され、情報が流出したことを認めた。

» 2013年02月07日 07時39分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米連邦準備理事会(FRB)のWebサイトがサイバー攻撃を受け、米国の銀行幹部などの情報が流出する事件があった。セキュリティ企業の英SophosやKaspersky Labのニュースサービスthreatpostが、報道を引用して伝えた。

 それによると、FRBは報道各社に対して2月5日、「Webサイトベンダー製品の一時的な脆弱性が悪用され、情報を取得された」と明らかにした。脆弱性はすぐに修正され、FRBシステムの重要業務に支障は出なかったと説明しているという。

 これに先立ち「Operation Last Resort」を名乗る集団が2月3日夜のスーパーボウルの最中に、FRBのデータベースから銀行幹部4000人あまりの個人情報を流出させたと公言していた。このデータベースには、災害などの非常時にFRBと銀行が連絡を取るために、銀行幹部の連絡先などが記録されていたという。

 Operation Last Resortは、ハッカー集団Anonymousとの関係が指摘される集団。ネット活動家アーロン・シュワルツ氏の自殺に関連して、米政府機関のWebサイトにサイバー攻撃を仕掛けていた。

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