IMFにサイバー攻撃 FBIが捜査へ

国際金融市場で重要な役割を持つ国際通貨基金(IMF)が、大規模なサイバー攻撃を受けていたことが明らかになった。

» 2011年06月13日 07時51分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 国際通貨基金(IMF)が大規模なサイバー攻撃を受けていたことが明らかになった。6月11日(現地時間)、米New York Timesが報じた

 また、米Reutersは11日、米国防総省報道官の言葉として、「米連邦捜査局(FBI)がIMFと捜査で協力している」と伝えた。

 IMFは8日に、理事会や職員に対し攻撃があったことを伝えたが、公式な発表はしなかった。10日に攻撃に関して取材を受けたIMFの報道官、デビッド・ホーリー氏は「われわれはある事故について調査しており、IMFは完全に機能している」と述べ、詳細について説明することを拒否した。この攻撃について知る複数の高官によると、攻撃は高度で大規模なものであり、過去数カ月にわたって起きているという。

 米Bloomburgはこの件に詳しい筋の情報として、この攻撃はある外国政府とつながりを持つハッカーによるもので、メールやドキュメントが盗まれたとしている。IMFは職員に宛てたメモで、この攻撃は「Anonymous(ソニーやFBIを標的にしているハッカー集団)」との関連はなく、また、米RSAのSecurIDとも関連はないとしている。Anonymousは1日にTwitterで、ギリシャへの経済支援を留保したことに抗議するため、IMFを攻撃すると宣言している(現在オリジナルのツイートは削除されている)。

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