Appleのツールでパスワードを他人にリセットされる恐れ、報道受け修正

報道によると、特定ユーザーの電子メールアドレスと誕生日さえ分かれば、Appleのパスワード再設定ツールを使ってそのユーザーのパスワードをリセットすることが可能だった。

» 2013年03月25日 06時30分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Appleのパスワード再設定ツールのセキュリティ問題を突いて、他人のパスワードをリセットする方法について解説したWebサイトが公開されていたことが分かった。Appleは報道を受けて、問題を修正したと伝えられている。

 この問題はITニュースサイト「The Verge」が3月22日に伝えた。それによると、Appleのパスワード再設定ページ「iForgot」に存在していたセキュリティ問題が原因で、特定ユーザーの電子メールアドレスと誕生日さえ分かれば、iForgotを使ってそのユーザーのパスワードをリセットすることが可能だった。

 その方法について具体的に解説したWebサイトが公開されていて、Vergeは実際にセキュリティ問題が存在することを確認したとしている。

 この問題は、Apple IDに導入された二段階認証オプションを有効にしていない全ユーザーが影響を受ける恐れがあった。しかし、二段階認証は前日の3月21日に採用されたばかりで、まだ米国、英国、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランドでしか利用できないという。

 The Vergeによれば、この報道を受けてAppleのパスワード再設定ページは一時的に利用できなくなった。Appleは同社の取材に「この問題については認識しており、修正に当たっている」とコメント。その後同ページは復旧し、セキュリティ問題は修正されたようだとThe Vergeは伝えている。

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