SAP、中小企業向けにSAP HANAによるERPシステムを発売

SAPジャパンは、アナリティクス機能と大量のトランザクション処理機能を組み込んだ中堅・中小企業向け基幹業務システムをリリースした。

» 2013年05月09日 16時20分 公開
[ITmedia]

 SAPジャパンは5月9日、インメモリプラットフォーム「SAP HANA」を基盤とした中堅・中小企業向けの基幹業務システム「SAP Business One, version for SAP HANA」の提供を開始した。アナリティクス機能および大量のトランザクション処理機能が組み込まれており、ビッグデータ時代における中堅・中小企業でのリアルタイムな業務遂行を強力に支援するとしている。

 新製品は、中堅・中小企業が必要とする基本的な機能を全て提供するとし、現場レベルから戦略レベルまでにわたる強力な可視性を実現するという。レポーティングにかかる時間を劇的に短縮するため、ユーザーは意思決定において、より効率的かつ効果的に行うことができるとしている。また、ユーザーの生産性を大幅に向上させる新機能を提供する。

 中堅・中小企業は、アナリティクスやレポート機能で得られる洞察力によって、業務スピードを加速することが可能になるという。また、トランザクション処理とアナリティクスの両方をリアルタイムで行うため、データウェアハウスを別に準備する必要がない。

 新機能の「エンタープライズサーチ」は、システム内に対しての検索機能を持ち、検索結果のデータをドリルダウンして伝票などの必要な情報に素早くアクセスすることができる。シミュレーションに基づくキャッシュフロー予測などの、高負荷を要求する分析処理も容易に実現できるという。

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