米ITC、Appleの旧モデルiPhoneなどの販売差し止めを決定

AppleとSamsungが世界中で争う特許訴訟の1つで、米国際貿易委員会(ITC)がAppleに対し、AT&Tが販売するiPhone 4Sなどの旧モデルの販売差し止め命令を出した。Appleは異議を申立てるとしている。

» 2013年06月05日 10時05分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米国際貿易委員会(ITC)は6月4日(現地時間)、米Appleの一部の製品が韓国Samsung Electronicsの特許を侵害しているとして、米国への輸入・販売の限定的差し止め命令を出した。

 差し止めの対象となったのは、米AT&T版のiPhone 4、iPhone 3GS、iPhone 3、初代iPadとiPad 2の3G版と、すべて旧モデルだ。ITCは、これらの製品に使われている部品がSamsungの通信関連特許(特許番号:7,706,384)を侵害していると認定した。

 この決定は最終的なもので、米AllThingsDによると、この決定を覆すには、米連邦政府か米連邦巡回控訴裁判所に異議申立てを行う必要があるという。

 ITCの決定はバラク・オバマ米大統領と米通商代表部に送られ、60日のレビュー期間中に承認されれば実施される。

 AppleはAllThingsDに対するコメントで、異議申立てをすることを明らかにし、「今日の決定は米国におけるApple製品の販売に何ら影響を与えない。Samsungは世界中の裁判所が却下した戦略を使っている」と語った。

変更履歴:本文中、iPhone 4とすべきところをiPhone 4Sとしておりました。お詫びして訂正いたします。[2013/6/7 13:00]



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