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» 2013年07月05日 15時00分 UPDATE

企業広報の「隠れ家でちょっと一息」:“社内記者”として第三の視点を 日本マイクロソフト・宮田麻子さん (1/3)

IT企業の広報として活躍する方々に仕事観やオフの過ごし方などを聞く連載。今回は、日本マイクロソフトに入社して以来、さまざまな分野のPRに携わってきた宮田さんに登場いただいた。

[聞き手:編集部,ITmedia]

連載「隠れ家でちょっと一息」の過去インタビュー記事一覧


日本マイクロソフト 社長室 コーポレートコミュニケーション部の宮田麻子さん 日本マイクロソフト 社長室 コーポレートコミュニケーション部の宮田麻子さん

 押しも押されぬ世界最大のソフトウェア企業――それがMicrosoftだ。コンシューマーからエンタープライズに至るまであらゆる層のユーザーを抱える同社から発せられるメッセージは、IT業界という限られた空間だけにとどまらず、時として社会全体、それもグローバル規模で、とてつもなく大きなインパクトを与える。

 そのビッグカンパニーの日本法人である日本マイクロソフトにおいて、現在、主に法人向け・パートナー分野の広報/PRを担当しているのが、同社 社長室 コーポレートコミュニケーション部の宮田麻子さんである。

 今回は、「ロシアの工業デザインが好きだ」という宮田さんの案内のもと、神保町のロシア料理屋で、マイクロソフトの広報ならではの仕事の勘所などを伺った。

世の中に対する責任

――これまでのキャリアについて教えてください。

 大学3年生のときに米国へ留学し、卒業後、そのまま現地企業に就職しました。フロアメンテナンス機器の会社でマーケティングや営業などに4年間携わった後、計測機器メーカーに転職してプロダクトマネジャーを担当し、3社目の半導体メーカーで初めて広報/PRの仕事に就きました。

 マイクロソフトに入社したのは、ちょうど10年前の2003年です。最初の3年間は家庭用ゲーム機「Xbox」を担当し、その後は地方自治体やCSR(企業の社会的責任)、「Windows 7」のローンチPRなどにかかわりました。

 思い出深いのはやはり2009年発売のWindows 7ですね。マイクロソフトのOSは一般生活者から法人まであらゆる市場セグメントの人々が使うものですし、パートナー各社含め業界全体のビジネスにかかわる製品です。情報発信の仕方をはじめ、市場やビジネスインパクトを各方面から考慮した戦略的なコミュニケーションが求められる、非常に責任のある仕事です。ローンチの1年以上前から準備をして、段階ごとの活動において関係各所との調整を慎重に重ね進めました。結果的に、Windows 7は比較的低予算のマーケティング活動にもかかわらず、製品力の強さや市場の高い注目もあって大きな成功を収めることができました。

――マイクロソフトという会社でのPRの難しさ、面白さはどこにありますか。

 マイクロソフトの事業の大きな柱は、パートナービジネスです。先ほどお話ししたように、当社の一挙手一投足がパートナー企業に良くも悪くも大きな影響をもたらすので、この点に配慮したPR活動が不可欠となってきます。

 一方で、コンシューマーからミッションクリティカルなシステムのエンジニアに至るまで、全世界の大多数の人たちに使ってもらう製品やサービスを提供しているため、一個人や一企業にとどまらず、発信する情報は世の中に対して責任があると感じています。そうした中でのPR活動は緊張感がありますが、やりがいもあります。

 また、日本マイクロソフトのPRチームは社長室の中に組織されているので、自社のビジネスの方向性や企業姿勢とより密接に連携した活動を展開しています。

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