Googleが改良型CAPTCHAを発表、正規ユーザーの識別が容易に

人間のユーザーには簡単に解けるCAPTCHAを配信する一方で、自動化されたソフトウェアには解読困難なCAPTCHAを配信して、アクセスを食い止める。

» 2013年10月28日 07時05分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]
新しくなったCAPTCHA(Googleより)

 米Googleは10月25日、Webサイトなどの不正利用を防ぐための変形文字「CAPTCHA」を改良し、正規のユーザーが簡単に判別できるようにしたと発表した。

 CAPTCHAはWebサイトにアクセスしているユーザーが人間なのか自動化されたソフトウェアなのかを識別する目的で、多くのWebサイトでユーザー登録の際などに使われている。しかしGoogleによれば、ここ数年の人工知能の発達によって、変形文字を識別する人間とマシンの能力の差は縮まりつつあった。

 そうした状況に対処するためGoogleのreCAPTCHAチームが開発した新しいシステムでは、「高度なリスク分析技術」を使って、ユーザーがCAPTCHAに取り組んでいる最中だけでなく、その前後の動作も考慮するという。

 その一環としてこのほど行った更新では、相手によって別々のCAPTCHAを使い分け、正規のユーザーには簡単に解けるCAPTCHAを配信。一方で、人間でない相手には解読困難なCAPTCHAを配信して、アクセスを食い止める。

 人間向けのCAPTCHAは数字を使っているため、変形文字に比べてはるかに判読しやすく、ほぼ100%の確率で通過できると同社は説明している。

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