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» 2013年11月06日 11時30分 UPDATE

IBM Information On Demand 2013 Report:ガン研究に従事するIBM Watson、医師免許獲得に向けて猛勉強中? (1/2)

コンタクトセンターを中心とする企業のカスタマーサポート分野でも、その活躍の場を広げつつあるコンピューティングシステム「IBM Watson」。カンファレンス2日目の基調講演では、既に実用段階に入っている医療領域での進ちょく状況も紹介された。

[伏見学,ITmedia]

 11月5日(現地時間)、米IBMがネバダ州ラスベガスで開催中の年次カンファレンス「IBM Information On Demand 2013」は2日目を迎えている。早朝から始まった基調講演では、ビジネスアナリティクス領域の新たな発表があったほか、スーパーコンピュータシステム「IBM Watson」の開発ロードマップが示された。

IBM シニアバイスプレジデント ソフトウェアソリューションズ担当のマイク・ローディン氏 IBM シニアバイスプレジデント ソフトウェアソリューションズ担当のマイク・ローディン氏

 「ソーシャル、モバイル、クラウドの収斂によって、いろいろな情報が増大している。このデータの波に飲み込まれないために、企業は新しい戦略を持つ必要がある」。基調講演に登壇したIBM シニアバイスプレジデントでソフトウェアソリューションズ担当のマイク・ローディン氏はこう切り出した。

 新たな戦略とは、すなわち、「ビッグデータ」および「アナリティクス」の活用だ。IBMはこの数年間、Smarter AnalyticsやSmarter Commerceをはじめ、同分野において今までにないケイパビリティを発揮してきたという。「新しいデータを探し、洞察を解き放ち、最適化することに今や多くの企業は取り組まざるを得ない。彼らに対して、IBMは必要なときに必要なものを望む形で提供できる」とローディン氏は強調する。

スキルがなくてもデータ解析できる

 そうした中で発表された新製品が「IBM Concert」および「Project NEO」だ。IBM Concertは、需要予測やパフォーマンス管理のための製品で、ビジネスプロセスを簡素化し、パーソナル化、優先順位付けされたタスクリストを提供するほか、ほかのユーザーとのコラボレーション機能によって、リアルタイムな意思決定を行うことが可能である。これにより、業務のスピードと効率を高められることに加えて、モバイルに対応するためデータ解析結果をいつでもどこでも誰とでも瞬時に共有できるという。

 Project NEOは、データ解析に特別なスキルや知識のないビジネスユーザーでも容易に活用できるBIソリューション。「What do you want to know?」と書かれたシンプルな検索ボックスに知りたい情報を入力することで、それに該当するデータがビジュアル化されて表示される。例えば、「映画を制作したい」と入力すると、ドラマやコメディなどのジャンルが提示。さらに予算や利益率などを絞り込むことで、最適な意思決定のための情報を引き出すことが可能である。大量データに隠された洞察やパターンを対話形式によってわずかな時間で得ることができる点が特徴だという。

 Project NEOのシステム基盤は、同社のBIツール「IBM Cognos」や統計解析ツール「IBM SPSS」、分析処理エンジン「BLU Acceleration」、データビジュアル化エンジン「IBM Rapidly Adaptive Visualization Engine(RAVE)」などの製品が組み合わさってできている。

 両製品はともにクラウドサービス「IBM SmarterCloud」上で提供される。IBM Concertは今年12月に、Project NEOは来年1月にβ版がリリースされる予定だ。

Project NEOのシステム概要 Project NEOのシステム概要
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