日本HP、企業向けモビリティサービスをクラウドで提供

日本HPは、企業がモバイルを業務利用するために必要な管理やセキュリティ対策などの機能を提供するクラウドサービスを発表した。

» 2013年11月15日 18時25分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは11月15日、モバイルを活用する企業向けのクラウドサービス「Enterprise Cloud Services - Mobility(ECS-Mobility)」の提供を発表した。

 ECS-Mobilityは、タブレットや携帯電話を含むさまざまなモバイル端末を業務利用する企業に対して、社員によるアプリケーションやファイルストレージなどへの安全なアクセス、ファイル共有といった業務に必要な環境を提供する。IT部門には管理やセキュリティ対策として、適切なセキュリティポリシーを実現するためのツール、アプリケーションやデータなど重要な企業資産を守るためのアクセスコントロールの機能が提供される。企業として個別のモバイル端末の管理をはじめ、OSやアプリケーションアップグレードなども一元的に管理でき、モバイル活用における管理コストの大幅な削減が可能になる。クラウドサービスとなることから、ツールやサービスの迅速に導入できるメリットもある。

 さらに、このサービスではユーザー企業のアプリケーションストアから社員が承認済みアプリケーションをダウンロードする機能や、HPのクラウドインフラとモバイル端末間とのファイル共有・同期も提供される。特にクラウドのファイルストレージ機能は容量の増減設定が行える。ストレージ環境は国内にも用意されるため、事業上必要なデータの統治と法令順守への対応も実現できるとしている。

 新サービスは同社の「HP Converged Cloud」ポートフォリオ群の一部に位置付けられ、企業ユーザーが求める技術・サービス基盤となっており、HPでは信頼性の高いシステムの構築・運用、ITサービスとともに提供するという。

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