個人と組織へのプロダクティビティ(生産性)の提供をコアと掲げるMicrosoftが、2015年上半期に企業向けUCツール「Lync」にSkypeの機能を統合し、「Skype for Business」と名称変更する。
米Microsoftは11月11日(現地時間)、企業向けコミュニケーションツール「Microsoft Lync」の名称を「Skype for Business」に変更し、機能も統合すると発表した。
2015年上半期に予定しているLyncのアップデートで、オンプレミス版、Office 365版の両方のLyncがSkype for Businessになり、「Lync Server 2013」は「Skype for Business Server」になる。
Microsoftは2010年、それまで「Office Communications」として提供していたVoIP、IM、ビデオ会議サービスなどの、いわゆるUC(ユニファイドコミュニケーション)にLyncというブランドを付けた。2013年にはLyncとSkypeの相互接続が可能になっていた。
名称が変わるだけでなく、Skypeの機能も統合される。例えば別のアプリ使用中もアクティブな通話を表示するSkypeのコールモニター機能が利用できるようになり、アイコンのデザインもSkypeのものが採用される。コンテンツ共有や電話機能など、Lyncの従来の機能はそのまま使える。
同社のサティア・ナデラCEOは、Microsoftを「モバイル第一、クラウド第一の世界のためのプロダクティビティ(生産性)&プラットフォーム企業」と位置付け、「すべての個人および組織」に「デジタルな仕事と日常生活の体験」を提供することが「Microsoftのコア」だとしている。
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