Mozilla、iOS版Firefoxを準備中と発表(前言撤回)

Appleがサードパーティーへの制限を撤廃しいない限りiOS版Firefoxを開発しないとしていたMozillaが、ユーザー第一の方針により、iOS版Firefoxの検討を始めたと発表した。

» 2014年12月04日 06時36分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 Mozillaは12月2日(現地時間)、米AppleのiOSユーザーが「Firefox的な体験を選択できるようにする」ための試みの初期段階にあると発表した。

 Mozillaはユーザーを第一に考えており、ユーザーがあらゆるプラットフォームで自由な選択をできるようにしたいとしている。具体的なロードマップなどは示していない。

 Mozillaは2010年9月にiPhone版WebブラウザとしてのFirefoxを開発することはないと明言し、2013年3月にも改めて宣言していた。

 その理由は、Appleがサードパーティー製WebブラウザにApple製「UIWebView」の採用を求めており、これでは完全なFirefoxを開発できないというものだった。2013年の段階では、Appleがこの制限を撤廃しない限り、iOS向けFirefoxを開発しないとしていた。

 Appleにこの制限を撤廃する計画があるかどうかは不明。

 iOSではSafari以外をデフォルトWebブラウザに設定することはできないが、米Google(Chrome)やノルウェーOpera SoftwareなどがiOS版Webブラウザを公開している。

 米分析会社Net Applicationsの調査によると、2014年1月〜11月の世界におけるモバイルOS(スマートフォンおよびタブレット)シェアのトップはiOSの48.05%。

 モバイル(スマートフォンおよびタブレット)向けWebブラウザのシェアでもAppleのSafariがほぼ半分(48.68%)を占める。モバイル版Firefoxのシェアはわずか0.44%だ。

 firefox 2014年1月〜11月の世界モバイルブラウザシェア(資料:Net Applications

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