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» 2015年03月09日 17時00分 UPDATE

Weekly Memo:垂直統合型システムはユーザーに受け入れられているか (1/2)

ハードウェアとソフトウェアがあらかじめベンダーによって最適化された形で組み上げられた「垂直統合型システム」は、果たしてユーザーに受け入れられているのか。

[松岡功,ITmedia]

有望市場に大手システムベンダーがこぞって参戦

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)が3月3日、垂直統合型システムの製品ラインアップを拡充し、仮想化基盤として使う中規模向けの「HP ConvergedSystem 200-HC」および大規模向けの「HP ConvergedSystem 700 for Virtualization」を発表した。中規模向けは、仮想化環境を主にHPのソフトウェアで構成した製品と、VMwareのソフトウェアで構成した製品を用意した。

photo 仮想化用途向けの統合型システム「HP ConvergedSystem 200-HC EVO:RAIL RJ45 Appliance」

 同社エンタープライズ事業統括HPサーバー製品統括本部プロダクトマーケティング本部の宮本義敬本部長は発表会見で、「HPは“Converged Infrastructure”というビジョンのもと、2009年にインフラの統合化と自動化を図った製品を投入し、2011年には仮想化やデータベースなどに対応した製品群を拡充。2014年にはブランド名を“HP ConvergedSystem”としてさらに用途別に特化した高性能な製品群を投入し、この市場をリードしてきた」と説明。今回の新製品は、仮想化基盤の適用領域を広げたものとなる。

 IDC Japanによると、垂直統合型システムの国内市場規模は2013年で320億6600万円。これが2018年には3.8倍以上の1233億7700万円になると予測される。年間平均成長率では30%を超える計算だ。

 需要動向としては、「景況感が改善する中で、ビジネス環境の変化に応じた新たなビジネス展開や、多様化するビジネスモビリティへの対応による営業力強化やビジネスサイクルの加速、さらには顧客との接点の多様化への迅速な対応といったニーズが顕在化しており、導入が容易なこと、導入工程の短縮、システムの安定稼働、ワンストップサービスといった垂直統合型システムのメリットが浸透しつつある」というのがIDCの見立てだ。

 有望な市場だけに、HPと競合する大手システムベンダー各社もこぞって戦略製品を投入している。具体的には、Oracleの「Exaシリーズ」、IBMの「PureSystems」、日立製作所の「Unified Compute Platform」、富士通の「Integrated Systems」、NECの「Solution Platforms」などだ。各社ともHPと同様に、用途別の製品ラインアップの拡充に注力しており、市場競争は製品力とともに、パートナー展開を含めた販売力が問われる形となっている。

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