なぜ、ITインフラに相性問題が発生するのか。「オープン系だから大丈夫でしょ?」そう思うかもしれないが、コンバージド・インフラストラクチャが主流でない日本のITインフラの現場には落とし穴がある……ようだ。
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前回、レストランでのオーダーを例に挙げ、コンバージド・インフラストラクチャは“コース料理”であり、アラカルトで注文する場合と比べて食べ合わせが考慮されていることをお伝えしました。
このときの食べ合わせが、ITにおける“相性問題”に相当するわけです。でも、「メインフレームじゃないんだし、オープン系になんて相性なんてないのでは?」と思われた方はいらっしゃるかもしれません。
どんなに高性能でも、機器相性で頻繁にトラブルが発生していては意味がありません。ここはシステムの安定稼働のキーです。背景を考えてみましょう。
2015年現在のオープン系の主流であるx86は、IA(Intel Architecture)などと呼ばれ、プロセッサからPCIスロットの形状に至るまで完全に標準化・規格化されています。ストレージにアクセスする際もファイバチャネル(FC)やiSCSI、SAS、NFSなど規格化されたプロトコルを用いますし、定められた規格に準拠して使うのであれば、相性問題が発生することはほとんどないはずです。
では、相性問題はいつ発生するのでしょう。製品選定を思い出してください。○×表などを用いて性能や機能、柔軟性などを比較しますね。決められた予算内でよりよいものを手に入れたいところですので、次のようなポイントを決め手にするのではないでしょうか。
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