国内IT市場、2019年まで厳しい見通し

IDCは景気が回復基調にあっても、2015年のIT市場は微減するとみる。

» 2015年05月13日 12時16分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは5月13日、2019年まで国内製品別IT市場の予測を発表した。2019年のIT市場規模を15兆5355億円、通信サービスを加えてICT市場規模で25兆5551億円と予測している。

 2015年のIT市場規模は前年比0.5%減の14兆6435億円を見込む。ITサービスやパッケージソフトウェアはプラス成長を期待されるものの、ハードウェアのマイナス4.0%が市場規模の縮小につながるという。2015年のICT市場もマイナス1.2%の25兆3700億円と予想している。

国内製品別IT市場実績と予測、2014年〜2019年 出典:IDC Japan

 2014〜2019年のIT市場の年間平均成長率は1.1%のわずかな成長が期待されるものの、ICT市場ではマイナス0.1%で市場縮小が予想される。同社は、「2015年は景気が回復基調にあるにもかかわらず、国内企業の景況感もまだ本格的に上向いておらず、いまだ大規模なIT支出増に結びついていない」と解説。クラウドやモバイル、ビッグデータといった新領域への取り組みが成長を左右するという。

関連キーワード

IDC | 市場規模 | IT投資


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ