Microsoft、Apple、Google、MozillaがWeb高速化「WebAssembly」で協力

Chrome、Firefox、Edge、Safariなどで共通に使え、Web高速化を実現するバイトコード「WebAssembly」のプロジェクトがスタートした。

» 2015年06月19日 10時54分 公開
[ITmedia]

 Microsoft、Mozilla、Google、Appleのエンジニアらが、Webブラウザの高速化を目指して協力する。それぞれのエンジニアが6月17日(現地時間)、自身のブログやTwitterで発表した。

 Microsoftのマイク・ホールマン氏によると、「Firefox(Mozilla)、Chromium(Google)、WebKit(Apple)の開発者と現在のWebコンパイルの改善について話し合い、共通の目標を持つことで一致した」という。

 この合意により、各社のWebブラウザで共通して使えるバイトコード「WebAssembly」の開発と標準化を目指す。これが実現すれば、Webブラウザの性能は23倍に向上するという。

 現行のWebは主にJavaScriptで構築されているが、そのファイルのダウンロードとWebブラウザのエンジンでの解析速度がWebページの読み込み速度を決める。WebAssemblyはこの解析を高速化するというもの。

 JavaScriptを開発したMozillaの前CEO、ブレンダン・アイク氏は自身のブログで、WebAssemblyはJavaScriptに代わるものではなく、プロジェクトの目的は多用な言語をWeb用にコンパイルできるようにすることだと説明する(GutHubのFAQでもJavaScriptとの共存についての項目がある)。

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