「Windows 10無償アップグレード、7月29日まで」を知らない人は63%残り93日

Windows 10への無償アップグレード期間が残り100日を切ったが、その期限を知らない人はまだまだ多いようだ。一方、企業導入に目を向けると、日本の大企業の8割以上がWindows 10を検証していると、日本マイクロソフトは把握しているという。

» 2016年04月27日 17時42分 公開
[池田憲弘ITmedia]

 Windows 10への無償アップグレード期間が残り100日を切ったが、その期限を知らない人はまだまだ多いようだ。日本マイクロソフトは4月27日、Windows 7/8.1からWindows 10への無償アップグレード期間が2016年7月29日に終了するのに伴い、アップグレード促進を目的とする施策を発表した。

 全国各地でWindows 10を体験してもらう「Windows 10 体験キャラバン」や、サポート窓口「Answer Desk サポート」の祝日対応を実施するほか、5月10日から毎月10日を「Windows 10の日」とし、Windows 10ユーザーの声や企業導入事例などを発信していく。

photo 「Windows 10 体験キャラバン」で全国を走るキャラバンカー

大企業の8割以上がWindows 10を検証中

photo 日本マイクロソフト代表執行役社長の平野拓也氏

 同日行われた記者会見では、同社代表取締役社長の平野拓也氏が登壇。アンケートによる調査の結果、多くの人がWindows 10の無償アップグレード期間を把握していないことが分かったという。

 「Windows 10への無償アップグレード期間は1年間ということで残り100日を切ったが、ユーザーの63%がアップグレード可能な期限を把握していないことが分かった。さらに31%の人々にWindows 10のメリットが伝わっていない。アップグレードの終了タイミングとWindows 10の価値を伝えることが重要と考えている」(平野氏)

 今回の施策はコンシューマー向けの側面が強いが、法人向けの訴求も引き続き行っていく。マイクロソフトが把握している中では、世界中で76%以上の法人がWindows 10を検証しており、「日本でも大手企業の8割以上がWindows 10を検証している」と平野氏は述べた。

 企業ユーザーもWindows 10導入への意欲は高い――としながらも、アプリケーションの互換性検証など、企業ユーザーへの導入には時間がかかることは把握しており、「企業内で検証も含めた部分導入を目指し、それから全社展開というシナリオが描けるよう支援していく」(同社Windows本部 本部長 三上智子氏)という。

photo グローバルでは76%の企業がWindows 10を検証しており、日本でも大企業の8割はWindows 10を検証していることが分かっているという

「2016年末には、Windows 10のシェアを一番にしたい」

photo 日本マイクロソフト Windows本部本部長の三上智子氏

 Windows XPのサポート終了時もそうだったが、日本のユーザーは周りの様子を見ながら、ギリギリまでアップグレードを行わない傾向があると三上氏は言う。

 「日本は欧米に比べてギリギリまでアップグレードを行わない傾向があるため、最後の期間により注力して施策を打つ必要がある。アップグレードに際して、互換性を気にする方が多いが、本国のチームが日本に1カ月滞在して、日本市場における独特な周辺機器やアプリの互換性を徹底的に検証した。安心してアップグレードしてほしい」(三上氏)

 現状では、7月29日の何時に期限が来るかといった具体的なスケジュールは未定とのこと。「無償アップグレード期間の延長はない」(平野氏)としているだけに、遅くとも7月28日中に行うのが確実と言えそうだ。現状では「Windows 7」のシェアが大半を占めているが、「2016年末には、Windows 10のシェアを一番にしたい」と平野氏は強調した。

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