第23回 非Linux環境のDocker、プレステも採用する“あのOS”で動かす意味古賀政純の「攻めのITのためのDocker塾」(1/4 ページ)

実はLinuxではないOS環境でもDockerは動きます。でもWindowsではありません。今回はプレステにも搭載され、これからのIoT時代に主役になるかもしれない、あのOSでDockerを動かす理由を紹介します。

» 2016年06月01日 08時00分 公開

 ちょっと趣向を変えて、非Linux環境におけるDockerの話題です。実は、LinuxではないOS環境でもDockerが動くのですが、そのOSとは何でしょうか? 今回は非Linux系のサーバOSの利用環境、異種OS環境の歴史や筆者の体験談を交えつつ、非Linux環境におけるDockerに迫ります。

 連載第20回21回22回では、筆者が東京のお台場にある日本科学未来館で開催された「GAME ON 〜ゲームってなんでおもしろい?〜」という企画展に行った話をお伝えしました。この企画展は、歴代の家庭用ゲーム機や業務用ゲーム機を楽しめるだけでなく、ゲーム産業の発展の歴史において重要な役割を果たしたコンピュータの進化、ゲーム機本体の進化にも焦点があてられ、歴代のマイクロプロセッサ、記憶メディア、さらには日本が世界に誇るゲーム機「プレイステーション」のシステムボードが展示されていました。

歴代のCPU(マイクロプロセッサ)が展示されていた。初代「Intel 4004」は、日本の会社と米国インテルの共同開発だったということはあまり知られていない(筆者撮影)
穴あき紙テープ、フロッピーディスク、ROMカートリッジなどの歴代の記録メディアも展示されていた(筆者撮影)
PS4のシステムボード。記事タイトルにもある通り、ここに搭載されているOSが今回の主役です

 展示会場で「プレイステーション4」(以下、PS4)のシステムボードを目にした筆者は、あることを思い出しました。それは、PS4に搭載されているOSです。読者の皆さんは、PS4に搭載されているOSが何かご存知ですか? Windows? 専用OS? それともLinux? 「ゲーム機のOSなんて考えたこともないし、ITと何が関係あるの?」と思うかもしれませんが、PS4には「Orbis OS」(オルビス・オーエス)と呼ばれるOSが搭載されています。

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