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» 2016年06月24日 07時00分 UPDATE

即席!3分で分かるITトレンド:コレ1枚で分かる「クラウドの定義」 (1/3)

クラウドコンピューティングは、NIST(アメリカ国立標準技術研究所)の定義を基に、サービスモデルの違い、またはシステムの配置モデルの違いによって整理することができます。

[斎藤昌義(ネットコマース株式会社),ITmedia]

この連載は

 カップめんを待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスの皆さんのこんな課題を解決します。


コンピューティング資源を必要なときに必要なだけ

 「クラウドコンピューティング」という言葉は、2006年当時、GoogleのCEOを努めていたエリック・シュミットのスピーチがきっかけで使われるようになったことは、こちらの記事で紹介した通りです。新しい言葉が大好きなIT業界は、時代の変化や自分たちの先進性を吹聴し、自社の製品やサービスを売り込むためのキャッチコピーとして、この言葉を盛んに使うようになりました。そのおかげで各社各様の定義が生まれ、市場にさまざまな誤解や混乱を生み出してしまったのです。

Photo 【図解】コレ1枚で分かる「クラウドの定義/NISTの定義」

 2009年、こんな混乱に終止符を打ち、業界の健全な発展を意図して、米国商務省の配下にあるアメリカ国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology:通称NIST)が「クラウドの定義(The NIST Definition of Cloud Computing)」を発表。今では、広く受け入れられています。この定義は、決して特定の技術や規格を意味するものではなく、考え方の枠組みとして、捉えておくといいでしょう。NISTの定義には、次のような記述があります。

 「クラウドコンピューティングとは、ネットワーク、サーバ、ストレージ、アプリケーション、サービスなどの構成可能なコンピューティングリソースの共用プールに対して、便利かつオンデマンドにアクセスでき、最小の管理労力またはサービスプロバイダー間の相互動作によって迅速に提供され利用できるという、モデルの1つである」。

 一言でいえば、「コンピューティング資源を必要なとき必要なだけ簡単に使える仕組み」ということです。さらに、さまざまなクラウドの利用形態を「サービスモデル(Service Model)」と「配置モデル(Deployment Model)」に分類、また、クラウドに備わっていなくてはならない「5つの必須の特徴」を挙げています。

 ただ、この定義が唯一の正解というものではないことにも注意が必要です。テクノロジーの進歩とともに新たな解釈も生まれています。特に、サービスモデルの解釈は、かなりバリエーションがあります。ただ、クラウドコンピューティングを理解する上での基本的枠組みとして、広く定着していることもあり、まずは「歴史的基礎」として理解してください。

 それでは、まず、「サービスモデル(Service Model)」と「配置モデル(Deployment Model)」について見ていくことにしましょう。

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