トレンドを読み、ITを活用して未来を味方に付け、これからのビジネスを創出していく――。そのための3つのステップを解説します。
カップめんを待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。IT部門の皆さんのこんな課題を解決します。
ITの進化は急激であり、破壊的でもあります。一方で、ビジネスの可能性を切り開くイノベーションの源泉でもあります。そんなビジネスの未来を味方に付けるためには、「戦略」「作戦」「戦術」の3つのステップで進めていくといいでしょう。
それでは、順に見ていきましょう。
※なお、それぞれのステップにおけるITの活用については、こちらの記事(自分たちの仕事を問い直す「ITの4つの役割」)を参照ください。
●あるべき姿を明確にする
手段を使うことが目的ではありません。現場の課題を解決し、ビジネスを成功させることが目的です。そのためには、「成功したときの状態」=「あるべき姿」を具体的に描き、それを実現することに取り組まなければなりません。
「あるべき姿」とは、
を表現したものです。これを明確にすることが最初の一歩です。例えば、
どうやって実現するかではなく、結果として「どうなっていたいか」の具体化が最初です。
このとき、「とても今の自分たちにはできそうにない」などといった「現実」はいったん棚上げしてください。「現実」を考えはじめると、それらが足かせとなり、大胆な発想はできなくなってしまいます。「どうなっていたいのか=結果」を純粋に追求することです。「現実」にはやがて向き合うことになりますが、まずはこの段階では理想を求めることが大切です。
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