「あなたの仕事は人工知能に奪われるか」――。ジャストシステムが職種別でアンケートを実施。企画やマーケティング、販売や接客については、AIに仕事が奪われると危惧している人が比較的多いことが分かりました。
この記事は林雅之氏のブログ「『ビジネス2.0』の視点」より転載、編集しています。
将来的に、人間の仕事は人工知能に奪われるのではないか――。昨今そんな話題が盛り上がっていますが、その不安は職種によってもやや差があるようです。
ジャストシステムは2016年8月23日、「職業別の仕事と人工知能に関する実態調査」の結果を発表しました。調査期間は2016年8月5〜8日、有効回答は20歳〜69歳の会社員、経営者、公務員の1106人です。
自分の仕事が人工知能(AI)に置き換わるかどうかという問いに対し、「将来的に全てが人工知能やAIに置き換わると思う」と答えた人が最も多かった職種は、「販売・接客」で14.6%、2位は「企画・マーケティング(14.3%)」となっています。「将来的に一部のみ人工知能やAIに置き換わると思う」と答えた人が最も多かった職種は、「医師・看護師」の45.8%、続いて「金融関連業務(41.2%)」となっています。
なお、職場にAIが導入されてほしいかの問いに対して、「導入してほしくない」と答えた人が最も多かった職種は「販売・接客」で計27.2%、2位は「製造・作業スタッフ」(12.0%)、3位は「営業」(11.0%)となっています。「導入してほしい」という人が最も多かったのは「企画・マーケティング」(82.2%)で、「医師・看護師」(75.0%)、「金融関連業務」(70.5%)が続きました。
自分の仕事がAIに奪われるかどうかの問いに対しては、「自分の仕事がほどんと奪われるのではないかと不安になる」で最も多かった職種は「企画・マーケティング」の17.9%、続いて、「販売・接客(12.5%)」となっています。
仕事が奪われると不安になる人もいる一方で、AIに仕事の一部を頼みたいかの問いに対しては、「人工知能やAIに仕事の一部を頼みたいと思う」で最も多かった職種は「企画・マーケティング」の35.7%、続いて「医師・看護師(33.3%)」となっています。
そして、消費者の立場から見てにAIに置き替わると思う仕事の問いに対しては「工場などでの製造業務」が57.7%、「レジうちや切符販売員(57.6%)」と続いています。AIと仕事することに対しては、「人工知能やAIの暴走が起きないよう監視することが重要だと思う」という考えに賛同する人が49.8%と高い数値になりました。
最後のAIより自分が正しいことを証明できるか、という問いに対しては「かなり無理があると思う」は29.4%、「難しいができなくはないと思う」が44.5%となっています。
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