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» 2016年11月07日 08時00分 UPDATE

NEC、ICT活用の先進警備支援システムを実証実験

2020年の東京オリンピックなどを見据え、大規模なスポーツイベントの会場にて、NEC独自の映像解析技術や伝送技術を用いた先進警備支援システムの実証実験を実施した。

[ITmedia]

 NECは、東京湾岸エリアで11月5日・6日に開催されたスポーツ大会「ザ・コーポレートゲームズ 東京 2016 アジア パシフィック」で、ICTを活用した先進警備支援システムの実証実験を行った。

 コーポレートゲームズはイギリスで創設された市民参加型のスポーツフェスティバルで、今回は10種目の競技、延べ1万人の参加規模で開催された。

 実証実験は、NEC独自の映像解析技術や伝送技術を用いて、「複数の競技会場のリアルタイム映像監視」「大量の映像からの特定人物の早期検知」「ドローンに搭載した無線LAN中継機によるスループット(データ伝送能力)の向上」を重点に行い、先進警備支援システムの運用ノウハウ蓄積を図ったという。

 リアルタイム映像監視では、定点カメラやウェアラブルカメラ、ドローンに搭載したカメラなどで撮影した各競技会場の映像を統合監視室に伝送・集約し、リアルタイムに統合監視。モバイル網で高画質なライブ映像を配信する「適応レート制御技術」や、夜間・悪天候・遠方などの見えにくい映像を鮮明化する「映像鮮明化技術」を活用し、高画質でリアルタイムな映像伝送や映像の視認性の向上などを検証した。

 映像からの特定人物の早期検知では、大量の映像から特定のパターンで出現する人物を高速・高精度に検索するNECの人工知能ソフトウェア「NeoFace Image Data mining」を活用。複数の競技会場に配した特定のNEC社員を監視カメラ映像からリアルタイムに検知し、行動を追跡した。

 無線LAN中継機によるスループットの向上では、競技会場の建物などの遮蔽(しゃへい)物を含む無線LAN環境の上空に、ドローンに搭載した無線LAN中継機を配置し、監視カメラ映像を統合監視室に伝送。通信の高速化・安定化による高品質な映像伝送を検証した。

 さらに、AIやIoTを用いた熱中症などの予兆検知を目的に、選手やスタッフが着用するウェアラブルセンサーから取得した生体データと、事前に得た問診データや大会期間中の体調データの関連性を検証する実行可能性調査も実施したという。

 なおNECは、2020年の東京オリンピックとその先を見据えて、先進ICTの活用による安全・安心やおもてなしへの貢献などに取り組んでいくとしており、今回の実証実験はその一環として行われた。

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