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» 2016年11月28日 10時00分 UPDATE

即席!3分で分かるITトレンド:コレ1枚で分かる「ソフトウェア化する世界 - 物理的存在を越える利便性」

IoTやクラウド、シェアリングエコノミーなどの活用により“ソフトウェア化”が進むと、どんなメリットをもたらしてくれるのでしょうか?

[斎藤昌義(ネットコマース株式会社),ITmedia]

この連載は

 カップめんを待つ間に、電車の待ち時間に、歯磨きしている間に“いまさら聞けない”ITトレンドが分かっちゃう! 今さら聞けないITの最新トレンドやビジネス戦略を、体系的に整理して分かりやすく解説する連載です。「この用語、案外、分かっているようで分かっていないかも」「IT用語を現場の社員にもっと分かりやすく説明できるようになりたい」――。情シスの皆さんのこんな課題を解決します。


 ソフトウェア化による個別最適化の実現については、以前、こちらの記事で解説しました。今回は、ソフトウェア化によるビジネスや生活の利便性の向上について見ていきます。

ソフトウェア化で利便性が向上

Photo 【図解】コレ1枚で分かる「ソフトウェア化する世界 - 物理的存在を越える利便性」

 私たちはいま、ソフトウェアというフィルターを通して、世界を見ることが増えつつあります。

 例えば、データセンターに設置されたサーバやストレージ、ネットワーク機器などのさまざまなシステム資源は、Hyper-VやKVMなどの仮想化ソフトウェア、OpenStackやVMware vCloud、MesosなどのクラウドOSによって管理され、利用者は物理的な機器類を見ることも意識することもなく、必要なシステムの能力を利用できます。

 このクラウドコンピューティングという仕組みにより、物理的には1つの大きなシステム資源であるにもかかわらず、利用者にとっては個別の専用システムとして扱うことができます。そして、必要なときに必要なだけのシステム資源を即座に調達でき、手間の掛かる運用管理の大部分もソフトウェアに任せることができるようになりました。

 このように、ソフトウェアによってハードウェアや設備などの物理的実体を覆い隠し、利用者の利用目的や利用シーンに合わせて、分かりやすく見える化することで、利用者の利便性を高め、作業負担を減らし、しかも柔軟に構成や使い勝手をカスタマイズできる仕組みが、クラウド以外にも私たちの日常や社会に広がりつつあります。

 例えば、物流倉庫では、さまざまなお客さまからの荷物を大量に預かっています。それらをあらかじめお客さまざまごとに物理的に区分けした場所に置くとなると、スペースに無駄が生じ、作業効率も低下します。そこで、倉庫として最も効率よく運用できるように荷物を配置し、それらをソフトウェアで管理することで、利用者にとっては、あたかも自分専用の倉庫を使っているように見える化し、運用や管理も利用者にとって分かりやすいやり方で使ってもらうことができます。

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 また、個人が所有するさまざまな資産、例えば自家用車や自宅の空き部屋、トラックの荷台の空きスペースなどをスマートフォンから登録し、それらをクラウドで共有することで、使いたい人が、使いたいときに依頼すれば、容易に提供できる仕組みも登場しています。これなどもまた、物理的な実体をソフトウェアで管理し、利用者の便宜に応じて提供する仕組みです。

 このような大きな仕組みばかりでなく、テレビや電子レンジ、カメラや時計などの家電製品や日用品も、その実体はハードウェアとソフトウェアの組み合せによって実現しています。ハードウェアはソフトウェアによって、その取り扱いの難しさを覆い隠され、使いやすく分かりやすいように見える化され、操作が容易になるように工夫されています。

 このように、物理的実体が高機能、高性能になり、その扱いが複雑で手間の掛かるものになっても、ソフトウェア化されることで、使い勝手や利便性を高めつつ、その価値を最大限に引き出すことができるような仕組みが広がりつつあるのです。

著者プロフィル:斎藤昌義

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 日本IBMで営業として大手電気・電子製造業の顧客を担当。1995年に日本IBMを退職し、次代のITビジネス開発と人材育成を支援するネットコマースを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。詳しいプロフィルはこちら。最新テクノロジーやビジネスの動向をまとめたプレゼンテーションデータをロイヤルティーフリーで提供する「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」はこちら


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