Google、2017年中に“全社100%再生可能エネルギー”を実現へ

風力、太陽光発電などに積極的に投資してきたGoogleが、2017年には同社のすべてのデータセンターおよびオフィスを100%再生可能エネルギー稼働にすると発表した。

» 2016年12月07日 08時22分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは12月6日(現地時間)、2017年中に同社のすべての施設で100%再生可能エネルギー利用を達成すると発表した。米Appleはデータセンターでの100%を達成しているが、Googleはデータセンターだけでなく、世界の全オフィスでも再生可能エネルギー稼働に完全に切り替えるとしている。

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 再生可能エネルギーとは、石油などの有限資源ではなく、太陽エネルギー、風力、水力など再生が可能なエネルギー全般を指す。Googleは2007年に再生可能エネルギーのイニシアチブを立ち上げるなど、この分野に積極的に取り組んできた。

 2010年に米アイオワ州の風力発電会社から風力エネルギーを購入する20年契約を結んで以来、20件の再生可能エネルギー購入契約を結んできた。同社は現在、2.6ギガワットの風力および太陽エネルギーを購入する世界最大の再生可能エネルギー購入者という。

 renuable 2 2016年11月の欧米における企業別再生可能エネルギー購入の累計量

 Googleは、向こう6年間で風力および太陽エネルギーのコストは60〜80%下がると予測する。電力コストがGoogleの営業コストに占める割合は大きく、再生可能エネルギーの長期的な価格安定は重要だとしている。同社は総合的なグリーン化の取り組みについてまとめたホワイトペーパー(リンク先はPDF)も公開した。

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