この視点に立つと、IoTには2つのビジネスの可能性が見えてきます。1つは、IoTというビジネスフレームワークを実現するためのプラットフォームや部品となるソフトウェア/ハードウェアを提供するビジネス。もう1つは、IoTというビジネスフレームワークに基づくアプリケーションサービスの提供です。
前者はデバイスの認証やデータの管理・保管、分析サービスの提供などのプラットフォーム、LPWAなどの通信回線、センサーや組み込みモジュールなどのハードウェアとなります。この場合は、アプリケーション開発やサーズ提供者が顧客となります。
後者は、土木工事の自動化サービスやビル設備管理サービス、ジェットエンジンのレンタルサービスなどとなります。この場合は、自らがサービス事業者となり、顧客はそのサービスの利用者となります。
サービスを開発するビジネス、つまり従来のシステムインテグレーションもビジネスにはなります。しかし、次の点で従来のシステムインテグレーションとは異なります。
「うちもIoTで何かできないのか?」――という“天の声”にどのように応えようというのでしょうか。そのあたりから考えてみる必要がありそうです。
日本IBMで営業として大手電気・電子製造業の顧客を担当。1995年に日本IBMを退職し、次代のITビジネス開発と人材育成を支援するネットコマースを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。詳しいプロフィルはこちら。最新テクノロジーやビジネスの動向をまとめたプレゼンテーションデータをロイヤルティーフリーで提供する「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」はこちら。
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