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» 2017年05月15日 11時00分 UPDATE

Mostly Harmless:噂の“Surface Phone”はビジネススマホの真打ちとなるか?

Microsoftが“究極のモバイル端末”として2017年に投入すると噂される「Surface Phone」とは、一体どんなデバイスなのか。予測してみよう。

[大越章司,ITmedia]

この記事は大越章司氏のブログ「Mostly Harmless」より転載、編集しています。


 ForbesがMicrosoft製スマホ「Surface Phone」についての記事を出しています。

 ナデラCEOは以前より「2017年中に究極のモバイルデバイスを世に送り出す」と言っていましたが、それをポッドキャスト番組で裏付けたということです。Forbesは「どのようなものになるのかを推し量るのは少々難しい」と書いていますが、幾つか記事を読んでいるうちに、何となく見えてきたので、大胆に予想してみました。

Surface PhoneはARMベースで、Windows 10上でx86アプリが動き、スマホとしてもPCとしても利用可能

 それでは順に説明していきましょう。

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ARMベースでx86ソフトが動く

 まず「なぜARMなのか」というと、今の時代、スマホ/タブレットを作るなら、ARM以外の選択肢はほぼないといえます。IntelがAtomを作っていれば、x86互換ということでメリットもあったでしょうが、Atomは2016年にキャンセルされています。そこで既報通り(笑)、MicrosoftはQualcommを巻き込んでWindows 10をARMに移植したわけですね。ARM 64を使ってx86エミュレーションを行うことで、既存アプリが動くスマホを作れます。こちらの記事では、Surface Phoneのリリース時期は、Windows 10のRedstone 3アップデートと同時になる、という見通しも示しています。Redstone 3についても既報通りですね。

外部ディスプレイにつないでPCとして使える

 1年前の記事ですが、既にSurface Phoneのスペックを予想している記事がありました。

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 「Surface Phoneのスペックは、スマートフォンの常識を覆すメモリ(RAM)は6GB、内部ストレージ容量が500GBとすさまじい」とありますが、これが本当であれば、もはやこれはラップトップ並みのスペックといえます。画面は5.2〜5.5型ということですから、「iPhone 6/7 plus」と同じくらいですね。ボディはスマホで、メモリとストレージはPC並みということです。

 さらに、engadgetの記事は、

 この記事には、ご丁寧に「もしContinuumでフルWindowsが動くなら……ゴクリ」というサブタイトルが付いていますが、Windows 10には「Continuum」という機能があり、これは「ディスプレイの大きさやユーザーの好みに応じて、ユーザーインタフェースを適切に表示」する機能ということです。つまり、Continuum対応のスマホは、外部ディスプレイにつなげばそのまま大画面のデスクトップ表示に切り替わるのです。

 このへんで、Forbesの記事にある「現状のマーケットで主流となっているデバイスとは別のアプローチで市場に切り込んでいく。独自のやり方で究極のモバイルデバイスを送り出す。サブスケールなカテゴリーになるかもしれないが、特定の機能を求めるユーザーをターゲットとした製品で差別化を行っていくつもりだ」という言葉の意味がだいぶ分かってくるのではないでしょうか。「見た目も使い勝手もスマホだが、家や会社に帰ればPCとして使え、クラウドもサーバも設定変更なしでそのまま利用できる」ということです。

企業向けスマホの真打ちとなるか?

 私は根っからのAppleファンで、スマホについては一瞬だけAndroidだった時期を除いて、ずっとiPhoneを使っています。仕事用のデスクトップ/ノートPCはさすがにWindowsでしたが、最近では「MacBook」にWindowsを載せて使っています。そんな私ですが、企業向けとしてのWindowsベースとなるスマホの価値については以前より注目しています。iPhoneやAndroidは基本コンセプトやサポートの面で、まだまだ企業には使いにくい、という声もよく聞きます。Surface PhoneはMicrosoftソリューションの最後のピースを埋めるための重要なデバイスなのです。

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 ご存じの方も多いと思いますが、Microsoftもはるか昔からモバイルデバイスに取り組んでいるのです。頑張ってはいますが、全くうまくいっていません。OSの名前がCEやらMobileやらコロコロ変わり、互換性も全然なく、PCとの接続性(これがキモなのに)もまったくイケておらず、PCとしてもモバイルとしても中途半端な製品を大量に生み出してしまいました。

 しかし、業務シーンで使うことを考えた場合、PCとの連携・互換性という面から、MicrosoftはiPhoneもAndroidもかなわない提案を行える可能性を持っていますし、それができるのはMicrosoftだけなのです。そういうポジションにいるにもかかわらず、これまでロクなスマホを出せなかったというのは、本当に不思議です。今度こそ、ビジネス向けスマホの決定版といえるデバイスを出してくれることを願います。

著者プロフィール:大越章司

外資系ソフトウェア/ハードウェアベンダーでマーケティングを経験。現在はIT企業向けのマーケティングコンサルタント。詳しいプロフィールはこちら


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