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» 2017年08月08日 07時00分 UPDATE

半径300メートルのIT:海外旅行中に“スマホで大失敗しない”方法 (2/2)

[宮田健,ITmedia]
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レンタルWi-Fiルーターにも落とし穴が

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 昨今では、海外旅行中でも日本にいるときと同じような通信環境を求める人が増えており、Wi-Fiルーターのレンタルサービスを利用する人も少なくありません。しかし、この“レンタルWi-Fiルーターとスマートフォンの組み合わせ”にも落とし穴があることに気が付きました。それは「自動バックアップ処理」です。

 例えば、スマホ向けサービスのバックアップ設定を「電源がつながった状態でWi-Fiに接続されているときに自動で行う」ようにしていると、海外旅行中でも充電中のレンタルWi-Fiルーターを通じて、スマホ内のデータをどんどんバックアップしてしまいます。

 特に、前回紹介したような「Live Photos」で、写真とともに動画を撮影していると、バックアップ対象のデータ量が大幅に増えます。iOSではiCloudフォトライブラリがオンになっていると、“デバイスを Wi-Fiに接続するたびに、バッテリーが充電されていれば、撮影データをiCloudに自動でアップロードする”設定になっているため、レンタルWi-Fiルーターを通じて大量の通信が発生します。レンタルWi-Fiルーターも、一定の通信量を超えると通信制限がかかるため、「ギガが足りない」状態になってしまいます。そのため、渡航前にはバックアップ処理と同期処理をオフにしなくてはなりません。

 こうした事態が起こることを考えると、海外で不安な思いをせずにプリペイドSIMを購入したり、レンタルWi-Fiルーターを借りたりして設定をいじるよりも、実は「通信事業者が提供する海外ローミング」の方が安心して使えるような気がしています。

 海外ローミングというと、以前は“設定ミスで数十万円の請求が届く”といった事故が多発する「パケ死」の温床でした。しかし、最近では専用アプリで開始ボタンを押したり、専用ダイヤルに発信したりしないと通信できないようになっていることに加え、料金も米国などでは24時間980円程度。通信容量の上限も日本と同様のサービスを提供しています。レンタルWi-Fiルーターとそれほど価格は変わりませんし、返却の手間もないため、選択肢としてアリだと思っています。

 お盆休みを目前に控え、これから海外旅行に行く人も多いでしょう。慣れない海外で必要な情報を検索したり、ルートを調べたりできるスマートフォンはとても便利です。通信手段は今や、旅行に欠かせないライフラインなので、旅行前には改めて自分が使っている事業者のサービスを見直したり、設定をチェックしたりすることをお勧めします。そして、海外でも歩きスマホは本当に危険ですので、くれぐれもご注意を。

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

デジタルの作法 『デジタルの作法』

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。

筆者より:

2015年2月10日に本連載をまとめた書籍『デジタルの作法〜1億総スマホ時代のセキュリティ講座』が発売されました。

これまでの記事をスマートフォン、セキュリティ、ソーシャルメディア、クラウド&PCの4章に再構成し、新たに書き下ろしも追加しています。セキュリティに詳しくない“普通の方々”へ届くことを目的とした連載ですので、書籍の形になったのは個人的にも本当にありがたいことです。皆さんのご家族や知り合いのうち「ネットで記事を読まない方」に届けばうれしいです。


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