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» 2017年10月11日 11時30分 公開

プロジェクトマジック:プロジェクトの大敵、「思考停止」の見破り方 (1/3)

人は無意識に「思考」をサボる言い訳を探してしまうもの。ビジネスの現場でも、あらゆることが「思考停止」の温床になりかねません。よくある思考停止のパターンを知って、対処法を考えましょう。

[白川克,ITmedia]

この記事は白川克氏のブログ「プロジェクトマジック」より転載、編集しています。


 「思考停止」という現象に興味があり、以前からそれについてアンテナを立てています。

 人は、本当に「思考」を面倒くさがります。そのため、思考停止が許される言い訳ができると、それに飛びついてしまいがちです。それ以上考える必要がなくなって、ホッとしているように見えることすらあります。

 注意深く観察していると、「ああ、この人は思考停止しているな」というのはわりと分かるものですが、それはあくまで「他人から見ると分かる」という話。当人にとっては、全く見えません。何しろ思考が停止しているのですから、「今、ひょっとして、思考停止しているかな、俺?」という風にはなかなか気付けないものです。もちろん僕自身もそうです。

 だからこそ、思考停止は怖いのです。知らず知らずのうちに、きちんと考えることを放棄し、その場の空気なり決定事項なりに流されてしまう。そして、後々問題が起きてから、「あのときもっとよく考えておけばよかった」と後悔するのです。または、上司に「これくらいのこと、考えておけよ」と怒られて、後悔することになるのです。

思考停止のよくあるパターン

 思考停止は自分では気付きにくいのですが、“人が思考停止に陥るときの癖“みたいなものを知っておけば、多少は避けられるかもしれません。

 そう思って以前から、思考停止を目にしたときに、コツコツとiPhoneにメモを残してきました。今回はその中から、思考停止にはどんなパターンがあるのかをまとめて紹介します。

1. 「ルールなので」「前例がないので」で思考停止

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 世の中には、「ルールなので」「前例がないので」と言えば、“相手が黙る”、または“自分がそれ以上考えなくて済む”と無意識に思い込んでしまっているタイプの人がいるようです。

 私は“変革プロジェクト”という、前例がないことを手掛けたりルール自体を新たにつくったりするのが仕事なので、こう言われた場合も、「だから? あなたの見解を聞いているんですけど?」と返しますが。

2. ポーズだけの反省

 わが社では、反省会や振り返りの場を設けています。そうやって「仕事の質を上げていこう」という考えなのです。

 ただ、そういう場で語られる反省が、改善につながりにくいケースが結構あるのです。いわく、「準備不足だった」「仕事の目的をよく考えずに取り組んでしまった」「ゴールをみんなで共有しなかった」「作業見積もりに失敗した」などなど。そして、これを言ったことで満足してしまい、これ以上深く考えないケース(思考停止)が多いのです。

 例えば「ゴールをプロジェクトメンバーみんなで共有し、納得する」のは、本質的には難しいことです。その難しいことが十分やれなかったとしても、ある意味当たり前です。問題は、「どうしたらゴールを共有できるか?」であって、そこにこそ改善の余地があるのです。それなのに、難しいからと、それ以上考えるのをサボるのです。

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