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» 2018年02月26日 14時00分 公開

ABEJA、AIプラットフォーム「ABEJA Platform」正式版をリリース 業界特化型SaaSも拡充

ABEJAは、AIインテグレーションサービス「ABEJA Platform」の正式版の提供を開始。AIやディープラーニングのビジネス活用を包括的に支援する。併せてABEJA Platformを活用した業界別SaaSを「ABEJA Insight」として刷新し、小売・流通業界向け、製造業界向け、インフラ業界向けに展開を開始した。

[金澤雅子,ITmedia]

 ABEJAは2018年2月22日、AIの継続的なインテグレーションに必要な一連のプロセスを提供する包括的なAIプラットフォーム「ABEJA Platform」の正式版の提供を開始した。併せてABEJA Platformを活用した、業界特化型のSaaS(Software as a Service)プラットフォームとパートナープログラムの拡充も行った。

Photo 「ABEJA Platform」の概要

 同社によると、通常、ビジネスのソリューションとしてAIやディープラーニングを活用する環境を開発するには、「データの取得」「蓄積」「学習」「デプロイ」「推論・再学習」という5つの運用プロセスが必要になる。このプロセスを通して、「IoTデバイスや既存システムからの大量データの取得」「取得したデータの蓄積」「蓄積データの確認(バリデーション)」「教師データの作成(アノテーション)」「モデルの構築」「学習(トレーニング)」「モデルの評価」「デプロイ」「推論」「運用の課程で蓄積されたデータを活用した再学習」という10工程を進めることになり、各工程におけるインフラや周辺システムなどの整備も必要になる。

 ABEJA Platformは、AIやディープラーニングをビジネスに適用するために必要なこの5プロセスと10工程を備えているうえ、各工程に付随する環境の整備もされているため、実装と運用を大幅に省力化、自動化できるという。

 ABEJA Platform正式版の利用料金は、ベーシックプランの場合、年間プラン契約で月額60万円(税別、以下同)から。データ保存容量1TB、データ転送容量1TBで、5ユーザーまでとなっている。

Photo ディープラーニング活用のサイクルと開発、運用工程および各種課題

業界特化型SaaSを小売・流通、製造業、インフラ向けに展開

 また、これまで小売・流通業界を対象に提供していたABEJA Platformを活用した業界特化型SaaSの「ABEJA Platform for Retail」を「ABEJA Insight」に改め、小売・流通業界向けの「ABEJA Insight for Retail」、製造業界向けの「ABEJA Insight for Manufacture」、インフラ業界向けの「ABEJA Insight for Infrastructure」の3つをラインアップとして新たに提供を開始した。

 ABEJA Insight for Retailは、従来のABEJA Platform for Retail同様、店舗の最適化を目的に、カメラなどから取得・蓄積したデータを活用して、来店人数カウント、年齢性別推定、動線分析など、来店客行動を可視化してスマートストアを実現する。

 新たに追加されたABEJA Insight for Manufactureは、製造現場の生産性向上のソリューションとして、完成品や中間製品、材料の自動検品、操縦機器の危険検知、製造機械の故障や異常の予測、商品の仕分けなどを提供する。

 ABEJA Insight for Infrastructureは、インフラ設備を監視し、安全かつ安定した稼働を実現するソリューションで、異常診断や故障予測、需要の予測などを提供する。なお、製造業向けとインフラ業界向けのサービスは、導入に際して一定のボリュームや解像度などを有するデータの提供が必要となっている。

 業界特化型SaaSの利用価格は、ABEJA Insight for Retailは月額1万6000円から(カメラ1台当たり)、ABEJA Insight for ManufactureとABEJA Insight for Infrastructureはともに月額60万円からで、エンドポイント数やデータ量に応じて料金は変動するとのこと。

Photo 「ABEJA Insight for Retail」の概要

パートナープログラムでビジネス活用を推進

 さらに、今回のABEJA Platformの正式版リリースに合わせて、パートナープログラム「ABEJA Platform Partner Ecosystem」を、「Marketing Partner」と「AI Professional Partner」の2タイプに再編。

 Marketing Partnerは、ABEJA Platformのサービスや機能などの十分な知識を有し、ABEJA Platformの普及とAIの社会実装をサポートするパートナー。AI Professional Partnerは、AI、特にディープラーニングに関する高度な技術と体制を備え、専門的な知識のもと、ABEJA Platformの活用によるソリューションの創出とAIの社会実装を促進するパートナー。同社は、パートナーとともに、ABEJA Platformの活性化とビジネスへの適用促進を目指すとしている。

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