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» 2018年06月20日 10時00分 公開

Pixelbookを1カ月使ってみた(後編):Android&Windowsアプリも快適に使える「Google Pixelbook」

Pixelbookではどのようなアプリが使えるのか。クラウドストレージとの連携は容易なのか。WindowsアプリやOffice 365の使い勝手はどうか。仕事で使うことを前提に使用感を紹介する。

[Cliff Saran,Computer Weekly]
Computer Weekly

 前編(Computer Weekly日本語版 6月6日号掲載)では、「Google Pixelbook」のハードウェア関係の仕様と使用感をお伝えした。

 後編では、OSやアプリケーションの使用感など、ソフトウェア面を中心にレビューする。

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Chrome OS

 Googleは、将来「Chrome OS」と「Android」を統合することを決定している。そしてPixelbookをはじめとする最新のChromebookはGoogle Playをサポートする。つまり「Netflix」「BBC iPlayer」、多くの業務アプリなど、Chrome OSには対応していないアプリをダウンロードして使用することが可能だ。

 ただし、Chrome OSとAndroidを統合したOSはまだリリース段階にない。つまりPixelbookではChrome OSとAndroidが別物として扱われる。

 Androidでは、セキュリティはどちらかといえば「追加するもの」であるのに対し、Chrome OSは最初から安全に設計されており「何一つとしてローカルにインストールされない」という安全なイメージを保っている。事実、ローカルストレージへの保存は幾分後回しにされている。代わりにドキュメント、ビデオ、画像は「Googleドライブ」に保存して利用することが可能だ。PixelbookなどのChromebookでは、Googleドライブが端末とシームレスに同期するため、ユーザーはオフラインで作業できる。

 Chromeのブラウザ拡張機能とアドインを使うだけで、多数の便利な業務用ツールを実行することができる。編集部ではVPNとしてF5 Networksのサービスを使用しているが、PCでF5クライアントを使用するよりもPixelbookで「F5 Access」アドインを使用する方がログインはずっと簡単だ。

 「Windows」アプリケーションが必要な場合、Pixelbookからどれだけ快適にリモートアクセスできるかを数週間かけて調査した。結果、問題なくリモートアクセスでき、「Citrix Receiver」「VMware Horizon Client」「VNC Viewer」などを使うことも可能だった。また、「Adobe Photoshop CS6」などのファットクライアントアプリケーションもリモート実行でき、ユーザーインタフェースはPixelbookに最適化されていた。

 なお、「Chromeウェブストア」では優秀な写真編集アプリケーションが無料で多数提供されている。本稿で画像のサイズ変更や調整に使用したのは「Polarr Photo Editor」だ。

 同様に、オンラインの「Office 365」もPixelbookで驚くほどスムーズに使うことができる。だが、Chromebookでオフラインのファイルがシームレスに同期できることを考えればGoogleドキュメントに軍配が上がる。電子メールは、「Outlook Web Access」を使えばブラウザ経由で「Microsoft Exchange」にアクセスでき、PixelbookのChrome OSでかなり快適に利用できる。クラウドベースのサービスである「Box」「Dropbox」もPixelbookで非常に良好に動作したことを報告しておく。ドキュメントの編集と共有は、GoogleドキュメントとMicrosoft OfficeをBoxに統合すると特に便利だということも分かった。

 GoogleがMicrosoft Officeの形式でGoogleドキュメントをダウンロードできるようにしたことも特筆すべきだろう。これで、ドキュメントをMicrosoft Officeユーザーと共有できるようになる。また「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」形式の添付ファイルを電子メールで送信できることも大きい。

最終インプレッション

 GoogleがPixelbookを美しく作り上げたことに編集部は非常に感銘を受けた。ファットクライアントの「macOS」を搭載した「MacBook」や「Windows 10」を搭載した「Surface Pro」よりも高価であることは確かだ。決め手となるのは「本格的なOS」そして「日常業務、ビデオのストリーミング、ゲームに適した強力なアプリケーションが多数インストールされていること」が必要かどうかだ。

 Web関連のタスクを遂行するための端末として、Pixelbookは編集部の期待を超えている。ブラウザアプリケーションへのアクセス、ワープロドキュメント、プレゼンテーション、スプレッドシートの作成、PDFの表示はいずれも容易だった。Chrome OSはWeb用に設計されているため、これは主にOSのおかげといえる。Pixelbookの「Intel Core i5」プロセッサと128GBのSSDは、編集部が試したタスクを全てこなした。Pixelbookの画面のグレアについて不満を訴えるレビューも見られ、Netflix、YouTube、Amazonプライムの視聴を妨げる可能性はある。だが仕事の邪魔にはならない。

 2018年、Googleがエンタープライズ市場で大きな勝負に出ようと考えているのは確かだ。今後さらに多くのソフトウェア企業がChrome OS向けにWebアプリケーションを最適化することはまず間違いない。Chrome OSのアドインが提供されたり、業務アプリケーションのAndroid版がリリースされたりすることだろう。これはつまり、Chromebookが多数のナレッジワーカーのユースケースに対応することを意味している。Windowsについていえば、従来のソフトウェアを廃棄するステップの中間として、シンクライアントのリモートアクセスを提供するオプションが常に提供されている。

 MicrosoftがWindowsを売り込むのにSurfaceを使用したように、GoogleはChrome OSのイメージキャラクターとしてPixelbookを位置付けるつもりだ。

 総合的に見て、Pixelbookは企業のエンドユーザーコンピューティングをサポートするのに、極めて優れたマシンだ。仕事とプライベートのタスクをこなす魅力的な高品質端末を必要としているならば、Pixelbookは確実にその最有力候補となり得る。

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