Java 11正式版がリリースされました。数々の新機能はさておき、最も注目されているのは、「Oracle JDK」のサポートが有償になることでしょう。長期サポートを受けつつ、無償で利用したいユーザーはどうすればいいのでしょうか。
この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「Java 11正式版がリリース、本バージョンからOracle JDKのサポートは有償に。OpenJDKで無償の長期サポート提供は現時点で期待薄」を許可を得た上で転載、編集しています。
2018年9月25日(米国時間)にJava 11の正式版がリリースされました。Java 11は2017年9月から始まった、6カ月ごとのJavaバージョンアップサイクルから、ちょうど1年となるバージョンであり、また2014年3月に登場したJava 8以来、4年半ぶりに長期サポート(LTS:Long Term Support)の対象となるバージョンでもあります。
Java 11での主な新機能は、
などが挙げられます。また、非推奨になっていたJavaScriptエンジンの「Nashorn」が廃止されました。
Java 11の登場で最も注目されているのは、「Oracle JDK(Java Development Kit)」のサポートが有償になることでしょう。Java 11からは、これまでオラクルから無償で提供されてきたOracle JDKへのバグフィクスやセキュリティパッチが、有償サポートを結んだユーザーに対してのみ提供されるようになります。
そして、Java 11はJava 8以来のLTS対象のバージョンとなります。これに伴い、これまでLTS対象だったJava 8のサポートは2019年1月に終了し、Java 8に対するバグフィクスやセキュリティパッチなどの提供は、これ以降行われなくなります(ただし個人向けのサポートは2020年12月まで)。
業務システムなどでJava 8を利用してきたユーザーは、セキュリティパッチなどの提供が終了する2019年1月末までにJava 11へ移行するべきでしょう。
ちなみにJava 9とJava 10はLTS対象ではなかったため、Java 9のサポートはJava 10の登場とともに終了し、Java 10のサポートもJava 11の登場とともに終了しました。Java 9、Java 10のユーザーもJava 11へ移行すべきということになります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.