トラブル対応はいよいよ深夜の時間帯に突入しようとしていた。チトセの何気ない一言が、ケンイチにシステム運用のプロとしての自覚のなさを痛烈に認めさせることとなった――。
今まで体験したこともない業務システムのエラーにケンイチはなすすべがなかった。「もはやジョブスキップしかない!」と思いに駆られたそのとき、意外な助っ人が現れた――。
ここは○×ネット株式会社。これまでBtoBの流通サービスを手掛けてきたが、新たにECサイトを立ち上げてCtoCに挑戦しようとしている。そんな同社でシステム運用を担当するケンイチの身にふりかかった事件からストーリーは始まる……。