ターボリナックス ジャパンが手がけるディストリビューション。日本語版Linuxとして老舗であり,Vine Linuxと並び細部の日本語化が特徴だ。ベースとなっているのはRed Hat Linuxで,RPMのパッケージインストールなどが特徴になってる。一部,独自のコマンド形態が目立つがユーザーの多いディストリビューションである。商用パッケージには,TrueTypeフォントをはじめ,日本語入力システムのATOK12SE,Wnn6 Ver 3.0などが同梱されている。現在のバージョンは4.2。別パッケージでサーバに特化されたバージョン「TurboLinux Server日本語版6.1」も用意されている
米Red Hat Softwareが手がけるデファクトスタンダードといえるディストリビューション。大きな特徴としては,RPMを採用し,手軽にパッケージのインストールなどができるよう配慮されている点だ。またバージョン6.1以降では,グラフィカルなインストーラを備えるなど,Linux特有とされる従来までの馴染みにくさを解消している。現在のバージョン6.2(2000年7月現在)では,Windowsのファイルシステム(FAT16/32)上にもインストールが可能になっている
Red Hat Linuxを基にレーザーファイブが手がけているディストリビューション。名称変更する前は,redhat LinuxとしてRad Hat Linuxの日本語版として有名だった。このため基本的には,Red Hat Linuxと同等である。市販パッケージには,20種類以上の商用アプリケーションを同梱している。かな漢字変換システムにATOK12SE,Wnn6 Ver 3.0をバンドルし日本語環境の充実を図っている。ほかにもhttpサーバ「Roxen Challenger」,3Dレンダリングソフト「BLENDER」などを収録している。現在のバージョンは,6.0である(2000年7月現在)
Project Vineが手がけるディストリビューション。インストーラはもちろん,コマンドヘルプ(man)に至るところまでしっかりと日本語化されている。さらにほかのディストリビューションと異なる点として,「Vmail」(メーラ),「Vedit」(エディタ)を採用し,Windows環境と似た手軽に使えるツールを同梱している点だ。商用パッケージも用意されており,TrueTypeフォント(ダイナラブ5書体),マニュアル,ユーザサポートなどを同梱し「Vine Linux 2.0CR」として技術評論社から発売されている
PC/AT互換機
Caldera OpenLinux
米Caldera Systemsが手がけるディストリビューション。ノベルのNDSとの親和性が高く,管理ツールやアカウント管理のためのツールが揃っている。OpenLinux 2.2に対応する日本語対応追加パッケージ「かぼす」は,アミュレット(市川充商店)から公開されている。ベースとなっているのはRed Hat Linux,現在のバージョンは2.3である(2000年7月現在)
メディアラボが手がけるディストリビューション。Windowsのファイルシステム(FAT16/32)上にもインストールが可能な点を特徴としていたが,現在では本家Red Hat Linuxでもサポートされたため大きな特徴とはいえない。FAQがとても充実しており,初心者でも安心できるだろう。前述のようにベースとなっているのはRed Hat Linux,現在のバージョンは3.0である(2000年7月現在)