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» 2000年08月18日 00時00分 UPDATE

TCP Wrapperって何?

[ITmedia]

 最近のLinuxディストリビューションでは,インストール直後からTCP Wrapperを利用してinetdデーモン(telnetを始め,smtp,pop3など)が起動されるようになっている。

 TCP Wrapperの実態は,次に挙げるtcpdというプログラムであるが,これを利用することですべてのサービスをtcpd経由(アクセス制限)で動作させることができるのだ。

 TCP Wrapperの設定を確認するには,次のようにコマンド指定してみるとよい。ここではtelnetの例であるが,/usr/sbin/tcpdという文字列が見られれば,TCP Wrapperを利用していることが分かる。

telnetstreamtcp nowaitroot/usr/sbin/tcpdin.telnetd

 TCP Wrapperは,次の2つのファイルでアクセス方法を管理できる。

・接続を許可したいホストサービスを記述する
/etc/hosts.allow
・接続を拒否したいホストサービスを記述する
/etc/hosts.deny

 また,ファイル内の記述方法は次のようになり,まずはhosts.denyですべての経路を禁止してから,hosts.allowで必要な経路だけを通す設定をするのが原則である。この例では,hosts.allowで192.168.xxx.xxxのIPアドレスを持つマシンからのみアクセスを許可するものだ。

 特定のサービスだけを許可したい場合は,hosts.allowの中に「in.telnetd : ALL」と記述すればよい(telnetdの場合)。

/etc/hosts.allow
ALL : 192.168.

/etc/hosts.deny
ALL : ALL

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