2000年12月20日現在,カーネル2.2の安定版リリースバージョンは「2.2.18」である。Red Hatを始めとする多くのLinuxディストリビューションでは,2.2.16が広く利用されているのが実情だ。
Linuxをパッケージ製品として見た場合,Windowsのようにディストリビューションのバージョンが目に入るだろう。しかし,実際は「uname -a」で確認できるカーネルこそが,Linuxの中核となっているバージョンである。
# uname -a Linux hoge 2.2.17-0vl10 #1 Sat Oct 14 20:20:06 JST 2000 ....... |
現在,多くの機能が追加される次期リリースとして期待されているのが,カーネル2.4.0だ。2000年12月20日現在は,テストバージョンがアップされているが,正式なリリース日などは未定なものの,近々にリリースされることは確かだろう。
なお,2.4.0カーネルで期待される代表的な新機能(変更点)は,次の通りである。
・IA-64 (Itanium),S/390,SuperHそれぞれのプロセッサ系列に対応
・プロセス数の上限を拡大
・1ファイル最大2GBバイトの制限を排除
・カーネルでのUSBバスサポート
・UDMA100のサポート
・/dev/以下のデバイス名変更
・カーネルでのISAプラグ&プレイに対応
・IDEコントローラ数を10個に拡大
・UDFファイルフォーマットのサポート
・カーネルWebデーモンkhttpdの搭載
など
関連記事
・Linux How-To「カーネル2.4アップグレードガイド」
・Linuxカーネル2.4,正式リリース(ZDNN)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.