ハードディスクにアクセスが起こるタイミングには,間にキャッシュメモリの動作が関わっている。キャッシュメモリの動作をソフト上で制御することで,アクセス頻度などをコントロールすることが可能だ。
この設定内容は,次のファイル「bdflush」に記述されている。まずは試しにファイルの中身を覗いてみよう。次の例は,Red Hat Linux 6.2での標準設定だ。
# cat /proc/sys/vm/bdflush 4050064256500300050018842 |
それぞれの数値は,次のような設定内容になっている。
項 目 | 解 説 |
1番目(40) | バッファ割合で単位はパーセント。数値を大きくすると書込み回数が減る |
2番目(500) | いちどに書込むページ数。この数値を大きくすると,書込み回数は減るものの,書込み時間は長くなる |
3番目(64) | 未使用 |
4番目(256) | 未使用 |
5番目(500) | 未使用 |
6,7番目(3000,500) | 書込みまでの遅延時間。数値を大きくすると書込み回数が少なくなる |
8番目(1884) | 未使用 |
9番目(2) | 未使用 |
# echo "80500642565006000600018842" >| /proc/sys/vm/bdflush |
ちなみに,以上の設定を行うためにはカーネル構築のオプションで/procファイルシステムがサポートされている必要がある。カーネル2.2系のほとんどのディストリビューションではオンである。
File systems---> [*] /proc file system support |
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