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» 2001年02月28日 00時00分 UPDATE

ハードディスクのキャッシュ制御をコントロールしたい

[木田佳克,ITmedia]

 ハードディスクにアクセスが起こるタイミングには,間にキャッシュメモリの動作が関わっている。キャッシュメモリの動作をソフト上で制御することで,アクセス頻度などをコントロールすることが可能だ。

 この設定内容は,次のファイル「bdflush」に記述されている。まずは試しにファイルの中身を覗いてみよう。次の例は,Red Hat Linux 6.2での標準設定だ。

# cat /proc/sys/vm/bdflush
4050064256500300050018842

 それぞれの数値は,次のような設定内容になっている。

項 目 解    説
1番目(40) バッファ割合で単位はパーセント。数値を大きくすると書込み回数が減る
2番目(500 いちどに書込むページ数。この数値を大きくすると,書込み回数は減るものの,書込み時間は長くなる
3番目(64 未使用
4番目(256 未使用
5番目(500) 未使用
6,7番目(3000500 書込みまでの遅延時間。数値を大きくすると書込み回数が少なくなる
8番目(1884 未使用
9番目(2 未使用

# echo "80500642565006000600018842" >| /proc/sys/vm/bdflush

 ちなみに,以上の設定を行うためにはカーネル構築のオプションで/procファイルシステムがサポートされている必要がある。カーネル2.2系のほとんどのディストリビューションではオンである。

File systems--->
[*] /proc file system support

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