Tips記事
» 2001年03月14日 00時00分 UPDATE

スティッキービットって何?

[木田佳克,ITmedia]

 /tmp/ディレクトリは,一般的に「スティッキービット」フラグが立てられて(設定されて)いる。このスティッキービットとは,ハードディスク上のスワップ領域(Linux SwapパーティションとしてLinuxのインストール時に設定したはずだ)に固着(stick)させるという意味も持つ。

 しかし,一般的には全ユーザに書き込みを許可しながらも所有者以外には削除できない,という特徴のほうが重要だろう。この設定状況を見るには,「ls -al」と入力すればよい。パーミッション情報の最後に,「t」が表示されるものがスティッキービット設定である。

# ls -la /
〜略〜
drwxrwxrwt  9 root  root   4096 Mar 14 13:54 tmp
〜略〜

 スティッキービットを設定するには,次のどちらかのように指定をする。パーミッション設定の頭に「1」,または「+t」を付加すればよい。

# chmod o+t filename
# chmod 1510 filename

 全ユーザーのファイル書き込みが必要なメールスプールディレクトリ(/var/spool/mail)などにも,このスティッキービットを設定することが多い。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ