現在,市場にはさまざまなLinuxディストリビューションがラインアップされている。Red Hat Linuxをはじめ日本語環境が充実しているTurbolinux,Holon Linuxなど,Linuxに馴染みのない人ほど,いったいどのパッケージを選んだらよいのか悩んでしまうことだろう。
しかし,Linuxと呼んでいるのはカーネル自体であり,そのカーネルは基本的にディストリビューションに依存しているわけではない。独自性をアピールしているのは,日本語化されている度合いやインストーラの完成度,各ソフトの初期設定状態,商用ツールのバンドル状況などだ。
このため,オープンソースなツールなどをインストールする場合,最低限次の環境さえ満たされていればディストリビューションの違いを意識することはないだろう。
glibc-2.1.2以上
gcc-2.95.2以上
(2001年9月現在)
Linux環境は,Windowsと比較すると設定を行うだけでも多大な手間が必要だ。このため,必要なソフトが動作するようあらかじめ環境設定されていると,運用するまでの手間が軽減できるわけだ。初期環境の違いこそが,各ディストリビューションの違いとなって現れる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.