Linuxでバックアップを行うにはいろいろな手段がある。ここでは,ネットワーク,ローカルを問わず比較的「高速」に対象ディレクトリの同期(バックアップ)ができる「rsync」コマンドを利用する方法を紹介しよう。手動コマンドで幾つものバランシングサーバにアップデートする場合などにも利用されている。
rsyncは,標準でrshコマンドを利用する。前述のように,ローカル,リモート先を問わず利用できるのが特徴であり,ftpやscpなどに比べ同期させることに機能追求されている。
ここでは,インターネットを介しSSHの暗号化を行って同期させるための手段を挙げよう。あらかじめ,rsyncとSSH(OpenSSHなど)がインストールされていることが前提である。
※ 次のように表示されればrsync+SSHで同期可能 $ which rsync /usr/bin/rsync $ which ssh /usr/local/bin/ssh |
一般的な使用例は次の通りだ。パラメータ「-avz」,「-e ssh」,「--delete」は次のような意味となる。
$ rsync -avz -e ssh --delete /home/test/ filesrv:/home/sync/ |
■rsyncのおもなパラメータ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
パラメータに続く「/home/test/」は同期元のディレクトリ。「filesrv:/home/sync/」は,サーバ名「filesrv」の「/home/sync/」ディレクトリに同期ファイルを保存させることを意味する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.