パソコンのディスプレイ(モニタ)は,最近のほとんどのモデルで「DPMS」(Display Power Management Signaling)と呼ばれる電源管理の規格が搭載されている。「Energy Star」とも呼ばれるこの規格に対応したディスプレイは,接続されたコンピュータからの信号によって自動的に節電モードなどに移行することが可能だ。すでにWindowsやMacOSではおなじみな機能だろう。
この機能は,Linuxでも使用することが可能だ。次のように「/etc/X11/XF86Config」ファイルを編集すればよい(もちろんディスプレイが対応されていることをあらかじめ確認しておいてほしい)。
# vi /etc/X11/XF86Config 〜次の個所を探す〜 Section "Monitor" Identifier "Monitor0" HorizSync 30.0-96.0 VertRefresh 50.0-160.0 Option "DPMS" ←追加する #VendorName "EIZO / Nanao" #ModelName "T530" EndSection Section "ServerFlags" Option "StandbyTime" "10" ←追加する Option "SuspendTime" "30" ←追加する Option "OffTime" "60" ←追加する EndSection |
ここでの「StandbyTime」はスタンバイに移るまでの時間,「SuspendTime」はサスペンドに移るまでの時間,「OffTime」は電源をオフにするまでの時間であり,それぞれを分単位で指定する。
次に,X Windowの再起動後にxsetコマンドを実行する。
# xset q DPMS (Energy Star): Standby: 600 Suspend: 1800 Off: 3600 DPMS is Enabled |
上記例のように,それぞれの分数が反映表示されていればOKだ。
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