Linuxのシステムインストール時には、標準設定のままパーティション設定を行うとハードディスクが幾つもの領域に分けられる。場合によっては、/usr(パーティション)下があふれてしまうなどの問題が起きるかもしれない。
このような場合には通常、ハードディスクを増設するといった方法がいちばんよいが、取りあえず同一ディスク内でパーティションサイズを変えたいという場合もあるだろう。このような目的のために用意されているのが、次のようなツールだ。
・ext2resize
http://sourceforge.net/projects/ext2resize/
・GNU Parted
http://www.gnu.org/software/parted/
両方のツール共に知られたものだが、実行をする際には万が一の事態も考えたい。失ってはならないデータだけは、バックアップしておこう。ほかにも、基本的にサイズ変更を行いたいパーティションは、アンマウントをしてから行うなどの注意点が挙げられる。
・ext2resizeのインストールから使用例 |
$ wget http://telia.dl.sourceforge.net/ # rpm -ivh ext2resize-1.1.17-1.i386.rpm # which ext2resize /sbin/ext2resize ・指定方法 |
指定方法はとても簡単だ。上記の例では、「40000」という数値が拡張、もしくは縮小後のパーティションブロック数に相当する。このブロック数の単位は、「df」コマンドでの結果から判断すればよいだろう。
・GNU Partedのインストールから使用例 |
$ wget ftp://ftp.gnu.org/gnu/parted/parted-1.6.1.tar.gz $ tar zxfv parted-1.6.1.tar.gz $ cd parted-1.6.1 $ ./configure # make; make install
〜表示略〜 ・対話式指定 ・コマンドライン指定 |
上記のコマンドライン指定例では、サイズ変更(resize)にて、hda1(1)を「52」から「104」ブロックへ変更という意味になる。
partedは多機能なツールだ。パーティションのサイズ変更だけでなく、FATやFAT32からの変更、ext2/ext3/FAT16/FAT32/linux-swap/ReiserFSそれぞれのサイズ変更などが可能だ。さらに、イメージファイルの作成なども行える。
上記サイト上には日本語の解説も用意されているため参考になるだろう。
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