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» 2002年10月02日 20時35分 UPDATE

Red Hat Linux 8のパーソナルデスクトップとは?

[木田佳克,ITmedia]

 2002年9月30日にリリースされたレッドハットのディストリビューション「Red Hat Linux 8」。ここでは、サン・マイクロシステムズでも採用されるであろうLinuxデスクトップ環境の一端を紹介しよう。

 Red Hat Linux 8(以下、RHL8)では、前バージョン7.3と同じくマルチランゲージ環境が整っている。このため、ftpで入手可能な英語版においても問題なく、日本語フォント環境が標準で実現される(ただし、後述のようにOpenOffice.orgを除く)。

・カーネルには2.4.18-14が採用されている
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GRUBにはバージョン0.92、カーネルは2.4.18-14が採用されている

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グラフィカルログイン画面。左下のメニューから「言語」を選択すると、各国語候補がリスト表示される

 OSインストール時の選択肢として、前述のように「パーソナルデスクトップ」項目が用意され(537パッケージ、1.66GB)、Webブラウザ「Mozilla 1.0.1」、メール&スケジューラソフト「Ximian Evolution 1.0.8」、オフィスアプリケーション「OpenOffice.org 1.0」が標準でタスクバー上のアイコンとして表示される。

・パーソナルデスクトップに相応しいアイコン配置
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前バージョン7.3と比較すると明らかなように、クライアントとして利用されるよう想定したアイコン配置になっている

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独自の新テーマ「Bluecurve」が標準設定される。X上のウィンドウテーマでも選択肢の1つとして表示

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ログイン後のデスクトップ。メニューを見れば、XF86Freeでの日本語フォント設定も整備されていることが分かる

 左側から「GNOMEメニュー」、Webブラウザ「Mozilla」、メール&スケジューラソフト「Ximian Evolution」、オフィスアプリケーションOpenOffice.orgの 「ワープロソフト」、「表計算」、「プレゼンテーション」ソフトのアイコンが並ぶ。

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Kochi Gothic、Kochi MinchoがX上で問題なく利用可能

・Webブラウザには「Mozilla」が採用されている
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WebブラウザにはMozilla 1.0.1が採用されている。日本語フォントも問題なくキレイなサイズで表示される

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特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない

 なお、オフィスアプリケーションのOpenOffice.org 1.0には問題が見られた。ここで紹介したRHL8は、ftpサイトから、

ftp://ftp.redhat.com/pub/redhat/linux/以下、次のパス
8.0/en/iso/i386/psyche-i386-disc1.iso
8.0/en/iso/i386/psyche-i386-disc2.iso
8.0/en/iso/i386/psyche-i386-disc3.iso

を入手してインストールを行ったものだ。基本的には英語版リリースのため、OpenOffice.org 1.0までは手が行き届いていなかったのだと思われる。日本語版リリースでは、次画面に見られるような文字化けは解消されるはずだ。

・残念ながら「OpenOffice.org」が標準設定のままでは使えなかった
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OpenOffice.org 1.0は、標準設定でフォントが化けてしまっている

 メール&スケジューラソフト「Ximian Evolution」の詳細については、別Tips「Ximian Evolutionって使いやすいの?」を参考にしてほしい。

 また、GNOMEメニュー上のソフト構成は、「Red Hat Linux 8のメニュー構成が知りたい」Tipsで紹介している。

・パッケージの追加と削除がメニュー操作で手軽に
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「アプリケーションの追加と削除」かと思ってしまうほど似ているデザインだ

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rpmコマンドを知らなくても、基本的なパッケージを操作することが可能である

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