サン・マイクロシステムズが表明したLinuxデスクトップ構想。このような用途としてLinuxを考えれば、メニューの作りが評価ポイントの1つとなってくるのは当然だ。
今までLinuxを使用してきた人にとっては、メニュー構成などカスタマイズ対象だから関係ないと思うだろう。しかし、標準設定である程度整備されていることも重要となる。ここでは、2002年9月30日にリリースされたRed Hat Linux 8を挙げ、具体的に見ていこう。
・「アクセサリ」
分類を見れば、明らかにWindowsを意識していることが明白だ
必須とは思えないPalmデバイスのツールや、一部翻訳されていないツール名も見られる。
・「インターネット」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
表記の統一は、今後の課題となるだろう。作り込みの余地が見られる。
・「オフィス」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
要となっているオフィスアプリケーション「OpenOffice」。各ソフトのカナ表記名になってほしいと感じる。
・「グラフィックス」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
グラフィックツールは、Windowsのアクセサリに匹敵する便利な物が揃っている。
・「ゲーム」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
見ての通りゲームはとても多彩だ。しばらくはゲームだけで楽しめるかもしれない。
・「サーバ設定」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
ここでいきなり「サーバ」という表記がトップ階層にあるのはマイナスだろう。表現しづらいとはいえ、分類を考える余地があるかもしれない。
・「サウンドとビデオ」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
Linuxでの問題の1つとして、スタンダードなムービープレーヤーが不在なことが挙げられる。ライセンス問題もあるが、RealPlayerや、WindowsMediaが再生できるツールは、エンドユーザーから見ればメニュー表示してほしいところだ。
・「システムツール」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
「システムツール」と、次に挙げる「システム設定」は分類している内容にバラツキがある。根底にあるLinuxにはさまざまな設定ファイルが存在するため、ここのカテゴリーは難解なものの1つだろう。Windowsのコントロールパネルのような、1段下げた階層分類もよいかもしれない。
・「システム設定」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
・「プログラミング」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
・「個人設定」
特に、フォント設定をカスタマイズをしなくても問題ない
「個人設定」という名称判断しづらいものが幾つも見られる。Palmデバイスツールがダブってしまっていることも分かる。
以上のように、従来に比べれば洗練されつつあるメニュー構成も、まだまだ改良の余地があるのではないだろうか。基本的に標準GNOMEで構成されているメニューは、自分好みにもカスタマイズ可能なため、パワーユーザーであれば好きなように並び替えることも可能だ。
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