あまり応答パフォーマンスを要求としない、CPUやメモリ容量が十分に搭載されているといった場合には、あえてデーモン起動でサービスを提供する必要性がないかもしれない。その検討すべきサービスの1つ、SSHをXinetd経由でログインさせる手順を紹介しよう。
まず最初にsshdのパス先を確認しておく。
# which sshd /usr/sbin/sshd |
さらに、次のようにXinetd用の設定ファイルを用意する。
# vi /etc/xinetd.d/sshdservice ssh { disable = no socket_type = stream wait = no user = root server = /usr/sbin/sshd server_args = -i log_on_success += DURATION USERID log_on_failure += USERID nice = 10 } |
次に、「chkconfig」コマンドでデーモン自動起動設定を停止させる。
# chkconfig sshd off |
現在デーモン起動されているsshdを停止させて、Xinetdの設定を反映させる。デーモンを停止させても現在のログインは保持されるので、心配はない。
# /etc/rc.d/init.d/sshd stop # /etc/rc.d/init.d/xinetd restart |
ここでTeraTerm ProなどでSSHログインが可能かどうかを確認する。この際には、現在操作をしているログイン中のターミナルをログアウトさせてはならない。
無事に新たなログインができた場合には完了だ。もしもログインができない場合には、ログイン済みのターミナルで設定を見直せばよい。
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