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» 2003年04月04日 23時58分 UPDATE

「NGPT」って何?

[木田佳克,ITmedia]

 「Next Generation POSIX Threading」(NGPT)は、次世代POSIXスレッドと呼ばれる規格名だ。IBMが先導するオープンソースであり、M:NモデルのPOSIXスレッドAPIとも表現されている。

 M:N(M=UserThread、N=KernelThread)とはスレッドモデルの1つであり、「POSIX pthreads liblary」と呼ばれるライブラリを利用可能なマルチスレッドアプリケーションにおいて、パフォーマンス向上が期待できる。特に1台のサーバ上で複数のプロセッサを稼働させるSMP(Symmetric MultiProcessor)環境で顕著となるものだ。

 NGPT規格のキーワードとなっている「POSIX」(Portable Operating System Interface for UNIX)は、UNIXシステムの標準インターフェイス規格である。POSIXは、商用UNIXシステムと同レベルの機能が提供されることを目的とするものだ。

 Linuxは、POSIXに従いSystem V(米AT&Tベル研究所開発によるオリジナル系列のUNIX)や、BSD(カリフォルニア大学バークレー校で作られたUNIX)の拡張機能を持っている。POSIXとは密接な関係にあるわけだ。

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▼ NGPT - Next Generation POSIX Threading Project

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