Sambaとは逆に、Linux側からWindowsボリュームをマウントさせるLANマネージャクライアントとして「Sharity-Light」がある。従来までは「Rumba」の名称であったが、商標問題から改名された。
・Sharity-Light公式サイト
http://www.obdev.at/products/sharity-light/
上記サイトには、ソースコードのほかにバイナリも配布されている。ここではバイナリを取り上げ、基本的な操作までを紹介しよう。
$ tar zxfv Sharity-Light.1.1-linux-elf-i386.tar.gz $ cd tmp/shlight-cs-31654/Sharity-Light.1.1-linux-elf-i386 |
上記のように操作すれば、カレントディレクトリに「shlight」バイナリファイルが確認できる。後は、適所にファイルコピーしておけばよい。ここでは、/usr/local/bin/にコピーした。
$ su # cp shlight unshlight.sh /usr/local/bin/ # which shlight /usr/local/bin/shlight |
次に、Windowsのマシン名がLinux側から見つけられるようhostsファイルに記述しておく。ここではマシン名「Speed-xp」でIPアドレス「192.168.0.10」とする。
# vi /etc/hosts 〜中略〜 192.168.0.10 Speed-xp |
これで準備完了だ。最後にマウントポイントを用意して、shlightコマンドに次のようなオプションを付けて実行すればよい。
# mkdir /mnt/rumba # echo password|/usr/local/bin/shlight //Speed-xp/rumba /mnt/rumba -i -u ykida; Using port 35703 for NFS. # |
上記の例「-i」オプションは、標準入力からパスワードを読み込むためのものだ。「password」の個所は、自分の環境でのWindowsログオンパスワードに置き換えよう。「-P」オプションに続きパスワード指定もできるが、マウント中は他のユーザーからもpsコマンドで見られてしまうための配慮だ。マウントが確認できれば、後は通常のディレクトリ感覚で利用できる。
# df Filesystem 1K-ブロック 使用 使用可 〜中略〜 shlight-15470 40194048 34010112 6183936 85% /mnt/rumba |
試しにファイルコピーをしてみれば、Windows側からは下画面のように確認できるだろう。
# cp shlight /mnt/rumba/ |
Windows側での設定はフォルダをネットワーク共有設定することだ
アンマウントは、umountでなく専用のコマンド(スクリプト)「unshlight.sh」で行う。
# unshlight.sh -a |
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