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» 2003年07月09日 14時45分 UPDATE

Rumbaはどこに? Sharity-LightでWindowsボリュームをマウントする

[木田佳克,ITmedia]

 Sambaとは逆に、Linux側からWindowsボリュームをマウントさせるLANマネージャクライアントとして「Sharity-Light」がある。従来までは「Rumba」の名称であったが、商標問題から改名された。

・Sharity-Light公式サイト
http://www.obdev.at/products/sharity-light/

 上記サイトには、ソースコードのほかにバイナリも配布されている。ここではバイナリを取り上げ、基本的な操作までを紹介しよう。

$ tar zxfv Sharity-Light.1.1-linux-elf-i386.tar.gz
$ cd tmp/shlight-cs-31654/Sharity-Light.1.1-linux-elf-i386

 上記のように操作すれば、カレントディレクトリに「shlight」バイナリファイルが確認できる。後は、適所にファイルコピーしておけばよい。ここでは、/usr/local/bin/にコピーした。

$ su
# cp shlight unshlight.sh /usr/local/bin/
# which shlight
/usr/local/bin/shlight

 次に、Windowsのマシン名がLinux側から見つけられるようhostsファイルに記述しておく。ここではマシン名「Speed-xp」でIPアドレス「192.168.0.10」とする。

# vi /etc/hosts
〜中略〜
192.168.0.10 Speed-xp

 これで準備完了だ。最後にマウントポイントを用意して、shlightコマンドに次のようなオプションを付けて実行すればよい。

# mkdir /mnt/rumba
# echo password|/usr/local/bin/shlight //Speed-xp/rumba /mnt/rumba -i -u ykida;
Using port 35703 for NFS.
#

 上記の例「-i」オプションは、標準入力からパスワードを読み込むためのものだ。「password」の個所は、自分の環境でのWindowsログオンパスワードに置き換えよう。「-P」オプションに続きパスワード指定もできるが、マウント中は他のユーザーからもpsコマンドで見られてしまうための配慮だ。マウントが確認できれば、後は通常のディレクトリ感覚で利用できる。

# df
Filesystem   1K-ブロック  使用 使用可
〜中略〜
shlight-15470  40194048 34010112 6183936 85% /mnt/rumba

 試しにファイルコピーをしてみれば、Windows側からは下画面のように確認できるだろう。

# cp shlight /mnt/rumba/

画面
Windows側での設定はフォルダをネットワーク共有設定することだ

 アンマウントは、umountでなく専用のコマンド(スクリプト)「unshlight.sh」で行う。

# unshlight.sh -a

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